Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語- 序章


   friend-名も無き物語- 序章 プロローグ

  ???
 「あの人間はどうしてあんなしょげた顔をしてるんだ?
 ・・・はは-ん、友達がいなくなった、ねぇ・・・・・・。」
 永遠と広がる闇の空間に何者かの声がこだまする。
 どうやら彼は、俺の心の声を彼の解釈をいれて呟いているようだ。
 「何か少し前にも同じような表情をした奴がいたな。
 オレっちはヤツに見つかっちまって、オレっちは
 アイツの望みをきいてやったんだっけか。」
 永遠と広がる闇の空間で、
 俺の心の声を彼の解釈をいれてを呟いていたそれは、
 自分を見つめている存在に気がついたらしい。
 「・・・・・・おっと。見つかっちまったかい。
 オマエの心、見せてもらったぜ。
 友達がいなくなったから元気ないんだろ?」
 永遠と広がる闇の空間で俺の心の声を
 彼の解釈をいれて呟いていたそれは、
 自分にそう聞いてきた。俺は、おまえはと
 それに問いかけた。
 「オレっち?
 オレっちは何でポケモンなのに人間の言葉が話せるのかって?」
 その声は自分の心を読んだのか俺にそう言った。
 「オマエが知らないだけで人間語を何らかの手段で話せる
 ポケモンなんていくらでもいるんだよ。」
 自分のこと、はてはポケモンのこともよく知らない
 自分にその声は少し憤りを感じたのか
 少し厳しい口調で俺にそう言った。
 「・・・・・・どうしてもその友達を見つけたいんだな。
  なら、オレっちに任せろ。オマエの友達がいる場所まで
 つれていってやるよ。」
 再びの心を読んだその声は、
 優しく無邪気な口調で俺にそう言った。
 「さあ、ここに入って自分で探してくるんだな!」
 そう言うが早いかその声は、俺の体をワープホールに
 突き落とした。
 「・・・まあ、仮にアイツが探している友達ってヤツが
 少し前にオレっちに頼みごとをしてきたヤツだったら・・・
 の話だがな。」
 俺をワープホールに突き落とした彼は、無邪気にそう言った。
 「・・・ん?
 あいつの転送先の世界・・・・・・。」
 その声は、何かを思い出したらしく俺の転送先の世界を調べ始めた。
 「やべぇな。あいつが凶暴化していやがる。
 この世界はどうなることやら。」
 俺の転送先の世界を調べていたその声はそう言って驚愕した。
 「ま、もしかしたらオマエが何らかの形でその世界を
 救ってくれるかもしれないな。
 無事に生きて帰りたいならな・・・・・・。」
 そう言ってその声は俺に届いているか
 分からない忠告をしてくれた。
 「放っておけば・・・・・・そいつらや他のポケモンもろとも
 正気を失ったアイツに殺されかねないぜ?
 ・・・・・・人間の欲望に囚われて理性を失ったあいつにな・・・・・・。」
 その声は俺に届いているか分からない忠告を冷酷に言った。
 「おっとそうだ。この異空間の影響で
 人間の姿は保てないだろうから耐えられるように
 魔法をかけてやったぜ。
 まあ、どんな姿になるかは、オレっちにもわからないけどな。ニシシッ。」
 彼は無邪気そうに笑いながらそう言ったのだった・・・。
 
                       第1章その①に続く




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