Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険part2第6章 その③


   アラキの大冒険part2第6章 その③

  僕は自分の苦い過去を明かすことにした。
 「でも・・・・・・パソコンのボックスが一杯に
 なっちゃって、孵化余り個体を逃がさなければ
 いけなくなっちゃって・・・・・・。」
 僕は自分の苦しい胸の内を語る。
 「外に逃がされたポケモン達の事を考えると心が
 いつも痛んだけど・・・・・・保管量には限界が
 あるから仕方なかったんだ・・・・・・。」
 さらに僕は、話を続ける。
 「そんな生活していたある日、気付いたら
 この姿になってて見知らぬ森にいた・・・。
 それが木漏れ日の森だったんだ。」
 僕は、この世界に来てからの苦難を明かす。
 「自分自身は何が起きたのか全く把握できずに
 非力だったから、周りの野生ポケモンに対抗も
 出来ず、逃げ回っていたんだ・・・。」
 さらに僕は、昔の話を続ける。
 「群れのボスだったスピアー達に追い詰められて
 た時にアノート達が助けてくれて本当に
 嬉しかったし安心も出来た。」
 そう言ってさらに僕は、話を続ける。
 「この世界で初めての友達になれた事もすごく
 嬉しかったし、君達の優しさには本当に感動
 した・・・・・・だけど・・・、
 その優しさの分だけ罪悪感で一杯にもなった。
 こんなに優しくしてくれているのにそいつが
 別世界でポケモンに酷い事をしてたと知ったら・・・
 悲しむかもしれないし、憤慨するかもしれない。
 どちらにせよ、優しかった君達にそれを伝える
 勇気が無かったんだ・・・。」
 アノート
 「・・・・・・・・・・。」
 アノートは、僕のこの話におどろいていた。
 「けどいつかは話さなくてはならない・・・それは
 分かっていた。だからせめてそれまでは君達と
 楽しい時間を過ごさせてほしいって思って・・・。」
 さらに僕は、話を続ける。
 「・・・黙っていて本当にごめん・・・・・・。
 1匹で怖い思いをして逃がされたポケモンの
 気持ちがよくわかったよ・・・。」
 そこまで話すと僕は、アノート達2匹の方に向き直り
 苦笑しながらまたさらに話を続ける。
 「・・・最低だよね。向こうで分かりつつもそんな事
 やってた上にそれを黙っていたなんてさ・・・。」
 そこまで話すと僕は、アノート達2匹の方に向き直り
 「・・・・・・覚悟はできている。
 この場で焼き殺されたって構わないよ。」
 僕はそう2匹に言った。
 「・・・・・・本当にごめん。そしてありがとう。
 短い間だったけど一緒に冒険できて
 楽しかったよ。」
 そうアノート達2匹に言い切った・・・。

                 その④に続く




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.