Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険part2最終章 その②


   アラキの大冒険part2最終章 その②

  「今の世の中、厳選が横行しているのは承知。
 安心するがいい。我はこれに関してそなたに
 裁きを下すつもりはない。」
 アルセウスのこの言葉を聞いて僕は、
 「あ、ありがとうございます・・・。」
 とアルセウスに礼を言った。
 「その代わり、時々でいい。またここに
 遊びにきてくれぬか?」
 とアルセウスは、僕達に上記の事を問うてきた。
 その問いに僕が答える前にアノートが、
 「勿論!!」
 とアルセウスに即答した。
 「そうか。礼を言うぞ。
 
 さて他に聞きたいことは?」
 そう言ってアルセウスが僕達に聞いてきた。
 その時、アノートが思い出したように
 「あ、じゃあ、ここに来る途中書物で
 ここを守る17の力っていうのを読んだんだけど・・・
 あれってあなた自身のこと?」
 とアルセウスに聞いた。アルセウスは、
 「そうだ。ポケモンは17のタイプを持ち、
 我はその全てのタイプをプレートとして
 司っているのだ。」
 と威厳たっぷりに僕達に言った。
 「じゃあ何でここはイーブイ系ばかりしか
 いないの?」
 アノートは、ここまで来る道中イーブイ系ばかり
 な謎を問うた。
 「イーブイは極めて特殊な種族でな、そなたも
 ブイズならわかるだろうが、様々な進化を
 遂げる種族なのだ。
 それはこの世界の様々な環境に適応すべく
 備わった能力。環境の変化が激しいこの
 エリアはその能力を生かしやすい。
 だが実はここは昔何も住んでいなかったのだ。
 それだけ環境の変化が激しい土地だった。だから
 我は人間界から孵化余りイーブイを連れてきた。
 予想通り環境の変化に強い彼らはここで強く
 成長した。その後も人間界ではイーブイの孵化が
 よく行われていたので個々のイーブイも増えた。
 先程出会ったブラキウム達はほかの世界から
 たまにこちらに来て孵化余りイーブイ
 のリーダーとして面倒を見てくれているのだ。
 そうしてここはイーブイ系が生息する地になり、
 「ブイズの森」と呼ばれるようになったのだ。」
 アルセウスは、このブイズの森の出来た経緯を
 僕達に語った。
 「そういう事だったのね・・・・・・。」
 アノートは、上記の経緯をきいてそう呟く。
 「・・・さてもう良いのか?」
 そう言ってアルセウスがもう一度僕達に聞いてきた。
 アノートは、
 「うん。いろいろ教えてくれてありがとう!」
 とアルセウスにお礼を言った。
 「・・・そうだ。先ほど言い忘れたのだが、人間が
 この世界に来るということは何かしらの「使命」
 を負っている場合が多い。
 お主も何かしらすべきことがあって
 ここに呼ばれたのかもしれぬ。
 それを探してみてはどうだ?」
 アルセウスは、思い出したように僕を見てそう言い足した。
 それを聞いた僕は、(僕の・・・使命・・・?)
 と考えこんでしまう。そんな僕を見越してアノートが、
 「わかった。あ、そういえば私ももう1つ
 聞き忘れた事が・・・。」
 そうアルセウスに問いかけたのだった・・・。
 

                  その③に続く




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