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シグキーリア


アラキの大冒険part3第1章 その①


    アラキの大冒険part3第1章 その①

   -アラキの大冒険part3第1章 引き裂かれた友情-

  「そういう反応も可愛くて好きだよ。」
 そうアノートは柔やかに笑いながら
 僕に言ってきた。
 「えええええええっ!?」
 アノートのその言葉を聞いて僕は、
 顔を赤らめながら動揺する。
 「(しーっ。フュールが起きちゃう。)」
 思わず出してしまった大声にアノートが、
 僕にそう囁く。僕も
 「(あ、ご、ごめん・・・・・・。)」
 と慌てて自分の口を両手(いまはポケモンなのでこの場合は、
 両前足?)で隠す。
 どうやらフュールは、今の所熟睡しているようだ。
 「・・・昨日現実世界に名残はないって言ってたけど
 本当にないの?」
 そうアノートは小声で僕に訪ねてきた。僕は、
 「・・・実は現実では友達居なかったんだ・・・。
 周りは「今更ポケモンかよwwwワロスw」とか
 言ってくるし・・・。だから僕もここの方がいい。」
 と小声でアノートに答える。
 「そうだったの・・・・・・。」
 アノートは少し驚きながらそう言った。
 そして、少し考えるとアノートは、
 「よし、決めた。」
 と小さく叫んだ。僕が、
 「何を?」
 と小声で聞き返すとアノートは、
 「向こうの世界でアラキ君に友達がいなかった
 のなら・・・・・・私が最高の友達になってみせる!」
 と小声でそう宣言した。
 「え!?」
 アノートのその言葉を聞いて僕は、
 驚いて小声でそう言った。
 「・・・私は教えたいの。友達がいないポケモンに
 友達がいかに素晴らしい存在かということを
 教えたいって。だから今の活動をしてるの。」
 そうアノートは小声で言う。
 「私も以前までは友達がいなくていつも唯一王
 唯一王って馬鹿にされ続けてきた・・・。だから
 私が!私自身が!!
 同じ様に友達がいないポケモンの灯火になってみせる!
 そう決めたの。それから同じような境遇に
 立たされているポケモンと沢山関わって仲良く
 なって友達も増えた。
 だから、人間界でアラキ君に友達が
 いなかったって言うのなら、私が貴方にとって
 最高の友達になってみせる!私も君に認めて
 もらえるように精いっぱい頑張るから!
 ・・・も、勿論アラキ君が私の事嫌いじゃなければ
 ・・・・・・だよ?嫌いだったら友達にはなれないし・・・
 ね?・・・・・・その・・・・・・もっと私達、ずっといい
 友達に・・・・・・なれる・・・・・・よね?」
 そうアノートは小声で言いながら、
 顔を赤らめる。僕は、
 「も、勿論嫌いなわけないじゃないか!
 助けてくれてこんなにも優しくしてもらって
 心優しいのに・・・・・・。」
 そう小声で叫んだ後、続けて
 「その・・・・・・僕の方こそ・・・・・・もっとお互いに
 仲良くなれたらなって思ってるよ・・・・・・。
 ・・・アノートがそれでいいなら・・・。」
 そう言いながら僕も顔を赤らめたのだった・・・。

                その②に続く





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