Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険part3第1章 その③


   アラキの大冒険part3第1章 その③

  「・・・・・・明暗の森・・・・・・。木漏れ日の森の対照
 となる薄暗く不気味な森・・・そんな一味が隠れる
 のにピッタリの場所ね。」
 アノートは、依頼書を見てそう言った。
 「どうする?お姉ちゃん。」
 フュールが、アノートにそう尋ねるとアノートは、
 「勿論行くわ。私は探検家よ?
 困っているポケを助け、悪事を働くポケを
 懲らしめなくちゃ。」
 と鼻息を荒くしながらそう言った。
 「決まりだね。行こうお姉ちゃん!」
 そう言ってフュールが、出掛ける準備を
 始めるとアノートが、
 「でも今回は連れ去り犯がいるかも
 しれない上に視界も悪いわ。2匹とも十分に
 気を付けて絶対はぐれないようにね!」
 そう僕とフュールに注意を促した。
 「わかってる。行こう!」
 僕はアノートに短く返事を返した。
 「明暗の森は南キャンナミ道路の南西にあります。
 準備が出来たら出発しましょう!」
 こうして僕達は、準備整えて南キャンナミ道路の
 南西にある明暗の森に向かう。
 (ここが明暗の森・・・・・・。)
 明暗の森に着いた僕は、そうおもった。
 そんな僕を見てアノートが、
 「文字通り暗くて迷いやすい森よ。
 だから普段は寄り付くポケモンは少ないわ。
 ここなら隠れる場所には絶好ね・・・。」
 とそう言った。僕達の前には、薄暗く不気味な
 雰囲気の森が広がっていた。
 「はぐれないように気を付けながら進みましょ!」
 アノートが、僕とフュールに再び注意を促した。
 明暗の森では、出て来る野生の毒攻撃に悩まされたが、
 皆で力を合わせて進んでいくと急に開けた場所があり、
 さらに奥には洞窟がぽっかりとくちをあけていた。
 僕達は、洞窟をさらに奥へと進んでいく。
 するとそこに中間地点のような
 広い空間に出た。
 「・・・この洞窟・・・・・・隠れるならうってつけの
 場所よね。この近くにいるかもしれないわ。」
 (・・・・・・・・・。)
 僕は、言い知れぬ不安を覚え押し黙った。
 アノート達は周囲を見回すが、
 ポケモン一匹見当たらなかった。
 「・・・・・・ここにはいないのかな・・・・・・?
 もう少し先を調べてみましょうか。」
 アノートが、そう言って足を踏み出したその時!
 「ほら、まんまとつられて来やがっただろ!?」
 聞き覚えのある声が暗闇の奥から聞こえてきた。
 「だ、誰かいる!?」
 アノートが、そう言って辺りを見回す。
 すると暗闇の奥からシザクとクロノールが、
 姿を現した。
 「ク、クロノール!!」
 「シザクさんもいるよ!!」
 アノート達2匹はシザクとクロノールの2匹を
 見ながら驚いていた。
 「ハハッ、まんまと俺の作戦に引っかかり
 やがったな!」
 そう言ってクロノールが、笑いながら、
 自分の両爪をこすり合わせて怪しく光らせる。
 「作戦・・・?」
 アノートが、そうクロノール聞き返した・・・。

                その④に続く




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