Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険part3第4章 その②


   アラキの大冒険part3第4章 その②

  「なっ・・・!貴方、アノートさんを殺す気?」
 クリームが、そうスプリエルに叫ぶ。スプリエルは、
 「我がボスの計画の邪魔なのよ・・・。あんたらも
 邪魔するならこの場で息絶えなさい!!」
 とリーフ達一行に冷酷な目線でそう言って襲いかかる。
 かくしてリーフ達とスプリエルとの負けられない
 勝負の火蓋がきっておとされた!!
 スプリエルとのバトルでは、スプリエルの攻撃で
 リーフが倒されたり、クリームが混乱状態にされたりと
 さんざんだったが、ネルフが回復してくれたので
 何とか体制を立て直し最後は、クリームの技
 「スイープビンタ」でスプリエルを打ち倒した!!
 こうしてリーフ達とスプリエルとの負けられない
 闘いは、リーフ達の勝利で幕を閉じた。
 「なっ・・・・・・こんなはずでは・・・・・・!!」
 そう言いながらスプリエルはその場に
 よろめきながら倒れる。
 「くそっ・・・・・・力が・・・・・・抜けるぅ・・・・・・。」
 スプリエルがそう言った直後、彼女の背中から
 黒い靄が抜け出て空中に霧散する。
 「・・・ってあれ?私は今まで何を・・・?」
 意識を取り戻した彼女は、そう言って不思議そうに
 辺りを見回している。
 「え?貴方今私達に遅いかかって来たんですよ?
 覚えてないんですか?」
 彼女のその様子を見てクリームが、
 驚きながらそう言った。
 「えぇ!?私が!?」
 クリームのその言葉に彼女も驚いていた。
 「どうやら何者かに意識を支配されて勝手に
 四人衆にされたんだろうな・・・・・・。」
 彼女のその様子を見てネルフが、
 そう考察して、
 「まあその話はあとでゆっくり聞く!
 今はアノートさんの救助が優先だ!!」
 そう言ってネルフが先に聞こうとすると彼女が、
 「え・・・!?アノートに何かあったんですか!?」
 と更に驚きながら追いかける。
 「この先の洞窟に閉じ込められているんですよ!」
 そう言ってリーフが、彼女に走りながら
 手短に今の状況を説明する。
 「えぇ!?じゃあすぐに助けに行かないと・・・!
 私も仲のいい友達を死なせたくありません!!」
 そう言って彼女もアノートの救助に加勢する。
 「アノートさんと友達なのか?」
 そう言ってネルフが彼女に走りながら聞くと彼女は、
 「はい!学生仲間です!!さあ早く助けに
 行きましょう!!」
 と言ってリーフ達一行を洞窟に先導する。
 一方その頃洞窟に閉じ込められたアノート、
 シザク、クロノールは・・・、
 「へぇ・・・2匹ともアラキが厳選した孵化余り
 だったのね・・・。それで捨てられた復讐を・・・。」
 アノートはシザクとクロノールの身の上話を聞いて
 そう言いながら頷く。
 「そうだ。あいつは俺達を捨てたんだ。
 俺だってASV(攻撃と素早さの個体値31)
 なんだぞ・・・!」
 とクロノールはワナワナと沸き起こる
 怒りを石を掴んでは遠くに投げて発散する。
 「だがアノート殿も言うように、現環境では
 厳選しなければ実践向きの個体は中々出来ない
 しな。」
 とシザクは、洞窟の壁にもたれかかりながら
 クロノールをみてそう言う。
 「拙者も分かっているからあまり復讐には乗り気
 ではなかったのだが、やはりで捨てられたという
 事実も見過ごせなかったのでな・・・・・・。」
 と今度はアノートを見ながらシザクはそう言った。
 「でも何でアラキがポケモンになって、
 この世界に居ることを知ってるの?」
 アノートは今、自分が一番気になっている事を
 シザクとクロノールの2匹に聞く。
 するとクロノールが、
 「勿論俺達が計画したことだからな。間接的にだが
 あいつをポケモンにしたのも俺達だ。」
 と言ってクロノールが笑顔になる。
 「間接的?じゃあ誰がアラキをポケモンに
 したの?」
 アノートが2匹にそう尋ねるとシザクが、
 「シナンというグレイシアだ。」
 とポツリと呟いた・・・。

                その③に続く




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