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シグキーリア


アラキの大冒険part3第5章 その①


   アラキの大冒険part3第5章 その①

 -アラキの大冒険part3第5章 改造された者達-

  「知るか!!こっちは死にそうだったんだ!
 お前もこれ位の冷凍パンチでさわぐんじゃねぇ!」
 そう言ってクロノールは怒りながらリアスを見る。
 「・・・クロノール、もう許してあげようよ。
 もうネルフ君たちのおかげで助かったんだし
 いいじゃない。」
 そう言ってアノートはクロノールを
 白い目で見る。
 「・・・しょうがねぇな。アノートに免じて
 許してやるよ。ちゃんと感謝するんだな。」
 クロノールはアノートの白い目線を感じて
 リアスにボソッとそう言った。
 「ふぅ~・・・助かった・・・。そこの唯一王の
 姉ちゃんありがとな。」
 リアスの『唯一王』と言う言葉にアノートは、
 「あ、やっぱり殴り殺していいよこの馬鹿陸鮫。」
 と笑顔で怒りながらクロノールにそう言った。
 「うわああああああぁぁぁぁぁぁ!!すみません
 あやまりますから殺さないでください!!」
 リアスのその様子を見てクロノールは、
 「ったく・・・・・・。」
 といってリアスを軽蔑した目で見ていた。
 「あ、いたよ!」
 一同は声のした方を向く。そこに僕が
 アイトと朝日と一緒に現れた。
 「アラキ・・・!」
 そう言ってアノートはアラキを見る。
 見たところ彼は大きな傷は負ってないようだ。
 「よかった・・・・・・!無事だったのね!!」
 そう言ってアノートは目を涙で潤ませる。
 「うん、このラティアスに助けてもらった
 おかげでね。」
 そう言って僕がアノートにアイトに助けて
 貰ったことを伝えた。
 「ごめん、感動の再開はあとよ。まずは・・・。」
 そう言ってアノートはクロノール達3匹を見つめて
 「ちゃんと彼らに謝って。貴方の孵化余りだった
 彼らに。」
 そう言ってアノートは僕を見る。僕は、
 「う、うん・・・・・・。」
 と言ってクロノール達3匹に歩み寄り、
 「ごめんね。みんな。特にクロノールはすごく
 僕の事恨んでたみたいだし・・・・・・。」
 と言ってそこにいたクロノール達3匹に謝罪した。
 「・・・・・・まぁな。」
 僕の言葉を聞いてそう言ってクロノールは短く
 返事を返した。
 「・・・・・・許して・・・くれないよね・・・・・・。」
 と僕は、クロノールにそう言った。
 「・・・・・・。」
 クロノールは無言で僕を見る。そして
 僕に「冷凍パンチ」を繰り出す。
 「うっ・・・・・・。」
 僕はクロノールの繰り出した「冷凍パンチ」
 を喰らって短く呻く。
 「!!」
 その様子を見ていたクリームが、声にならない
 悲鳴を上げる。
 「クロノール・・・!」
 アノートは、そう言いながらクロノールを見る。
 「・・・・・・それで済ませた。許してやる。」
 クロノールはそう僕に呟くように言った。
 「えっ・・・・・・。」
 僕はそう言いながらクロノールを見る。
 「・・・・・・俺は正直、お前に採用された奴らが
 羨ましかったんだ。お前の指示のもと、対戦で
 活躍できるんだからな。」
 クロノールは、僕を見ながら話を続ける。
 「それで選ばれなかった俺は癇癪を起こしてしまっ
 たんだ。次会った時に俺の強さを見せつけて
 僕を捨てた事を後悔させてやる・・・とな。」
 クロノールは、僕を見ながら更に話を続ける。
 「だが俺は怒りのあまり世の中を見るという事を
 忘れていた。アノートの話を聞いてようやく
 理解できたよ。」
 そう言ってクロノールは、僕を見ながら話を続ける。
 「世の中全員が報われるわけじゃない。必ずしも
 定員があるものがあり、選ばれない者だって
 この世に多く存在するということを。」
 そう言ってクロノールは、僕を見ながら更に話を続ける。
 「それにいつまでも保護されている訳でもない
 こともな。ポケモンは元々野生生物なんだ。
 そう考えれば・・・少しは怒りを抑えられたよ。」
 クロノールは、僕を見ながらそう言った・・・。

                その②に続く




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