Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険part3第5章 その③


   アラキの大冒険part3第5章 その③

  アノートは横になりながら、涙を流してアラキに事情を
 話しました。「でも貴方が無事でよかった・・・。」と
 言いつつフュールの事も心配していたので、うれし涙と
 悲し涙が混じっているようにアラキは見えました。
 翌朝。
 (なんでだろう・・・・・・ここ2日で色んな事が
 あったからこの部屋にいるとすごく安心感が
 あるなぁ・・・。)
 僕は布団から起き上がるとふとそう思いながら
 (・・・でもフュールが攫われたなんて・・・・・・。
 ・・・・・・アノート、大丈夫かな・・・。)
 僕はそう思いながら階段を降り1階の食卓に向かう。
 「おはよう。早速だけどフュールと
 ミルク君探しに行くわよ。」
 僕が1階の食卓につくとアノートが、特に
 せかすわけでも無く皆にそう言った。
 「で、私もその子たちを探すのに協力するわ。
 放っておけないしね。」
 アイトが胸を張ってそう言った。
 「皆さん、協力ありがとうございます!
 それでは早速出発しましょう!」
 クリームが、その場にいた皆にそう言った。
 そしてそこからはネルフの指示で
 二手に別れて情報収集を行う事にした。
 僕はクリームとアノート、そこに
 ネルフを加えた4匹で行動する事にした。
 「よろしくな。」
 ネルフは僕にそう短く挨拶をした。
 こうして僕達4匹がアノートの家から
 出ようとすると家の前にいつかのヤキノオーが
 たたずんでいた。
 「あれ?ヤキノオーじゃない。どうしたの?」
 アノートがヤキノオーにそう優しく問いかける。
 「んんwww実は事情をしりましてな、
 耳寄りな情報を持ってきたんですなwww
 貴殿方に役割を持てますぞwww」
 そう言ってヤキノオーは、
 「何でも、封印されている筈の孤風町に怪しい
 チラーミィがいるとの噂を聞いたんですなwww
 調査以外有り得ないwww」
 とその情報を僕達に教えてくれた。
 「!!チラーミィってまさか・・・。」
 クリームが、その情報を聞いて顔を青くする。
 「誰から聞いたの!?」
 とアノートがヤキノオーに聞くと
 「種族はグレイシアでしたなwww」
 とヤキノオーはこの噂の発信源を教えてくれた。
 「(グレイシア・・・・・・ってことはシナンかも・・・?)」
 とアノートは、考えをまとめると
 「とにかくありがとう!行ってくる!」
 そう言って早速孤風町にみんなで向かった。
 (・・・何か・・・・・・昨日来た時より・・・・・・。)
 「雰囲気が重くなっているような・・・・・・。」
 孤風町と呼ばれる町に入った時、
 僕とアイトは、直感的にそう感じた。
 「・・・と、とりあえずミルクを探しましょう・・・。」
 クリームが、この町が発する異様な雰囲気にやや
 おじけずきながらもそう言って先に進んだその時!
 ・・・・・・オイシイ・・・・・・ゴハン・・・タベタイ・・・。
 何ともいえない香りと共にどこからかそう聞こえてきた。
 「な・・・何・・・?」
 リーフはそう言いながら辺りを見回す。
 (!?ゴ、ゴースト!?)
 いきなり町に大量のゴースト達が飛び交い
 僕達4匹はその中の1匹といきなりバトルすることになった!!
 が、思いのほかあっさりと退ける事が出来た。
 「どうして急に襲ってきたのかしら・・・?」
 とアノートは、町に急に大量のゴースト達が
 現れた事をそしていきなり僕達に飛びかかってきたことを
 不思議がる。
 「とにかく早くミルクを探さないと!!」
 クリームはそう言って大量のゴースト達が飛び交う
 孤風町を調べた。そしてとうとう僕達は
 町の大衆食堂の前に立つ。
 調べるとすれば後はもうこの中しか残ってない。
 僕達は、恐る恐る廃墟と化した大衆食堂の中に
 入った。そるとそこには厨房で1匹只黙々と
 料理を作り続けている1匹のチラーミィがいた。
 「ミ、ミルク!?」
 クリームは驚いた様子でそう厨房で只黙々と
 料理を作り続けているチラーミィの名前をよぶ。
 「それはオレっちのことか?」
 クリームにミルクと呼びかけられたチラーミィは、
 呼びかけられた事に気付き料理を作る手を
 休めてクリームにそう訪ねる。
 「オレっちはミルクなんて名前じゃないぞ。
 オレっちは「ミトラルク」だ。ソウル様率いる
 「プロエイク」四人衆の1匹!」
 ミトラルクと名乗ったチラーミィは、
 厨房から飛び出し、僕達の近くに来てそう言った。
 「嘘!絶対にミルクよ!!自分の息子が
 解らない訳ないじゃない!!」
 とクリームは頑として引き下がらない。
 そんなクリームにミトラルクは、
 「視力落ちたんじゃねぇの?(黒笑)」
 と明らかにクリームに酷い
 言葉を浴びせかけた・・・。

                その④に続く




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