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シグキーリア


アラキの大冒険part3第6章 その①


   アラキの大冒険part3第6章 その①

  -アラキの大冒険part3第6章 切断の欠片-

  「だったらどうした。」
 とソウルはネルフにぶっきらぼうに返す。
 「フュールを返せ!あいつは俺達の大切な
 仲間なんだぞ!!」
 とネルフはソウルに向かってそう叫ぶ。
 「・・・・・・仲間・・・・・・か・・・・・・。
 ・・・・・・クッ・・・・・・クククッ・・・。」
 とソウルはネルフの仲間と言う言葉を聞いて
 さも愉快そうに笑う。
 「(・・・あれ?何か・・・少し悲しそうな顔を
 してたような・・・・・・。)」
 とリーフはソウルが一瞬少し悲しそうな顔を
 していたように見えた。
 「そんなに返してほしければ自分たちで会いに
 行くんだな。クククッ・・・。」
 とソウルはネルフを見ながら薄気味悪く笑って
 そう言った。
 「会いに行くわよ!そして絶対あの子を
 取り戻して見せるわよ!」
 と今まで黙っていたアノートが、
 ソウルに向かってそう叫んだ。
 「ほぅ。大した度胸じゃないか。その度胸に
 免じてあのイーブイの居場所を教えてやるよ・・・。」
 とソウルは怪しく光る目でアノートを
 見つめながらそう言った。
 「奴はここにいるチラーミィやこの前のチェリム
 と違って俺達の本拠地にいる・・・。場所は
 時空の夢泉だ。」
 その場所の名前を聞いたアノートは、
 「時空の夢泉!?
 で、でもあそこは確か・・・・・・。」
 と言い掛けるとソウルが、
 「そうだ。この町のもっと先にある封印された
 地だ。何故俺らがそんなところを本拠地として
 いるのか、そして本拠地に出来たのかは・・・、
 見事辿り着けたら教えてやる。
 じゃあな。楽しみにしている・・・クククッ・・・。」
 とソウルは不気味な笑い声を残して
 暗闇に姿を消した。
 (・・・・・・時空の夢泉・・・・・・そこにフュールが・・・。)
 僕はソウルの残した言葉を自分の中で確認する。
 「・・・・・・私は行くわ。どんなに危険でも大切な
 弟を取り戻すためなら・・・・・・!」
 とアノートはそう宣言する。
 「勿論俺だって!親方としてあいつを守って
 やらなきゃいけないんだ!」
 とネルフは怒りに打ち震えながら
 アノートに続く。
 「僕だって・・・!後輩1匹守れなくて
 どうするんだ・・・!」
 とリーフがアノート、ネルフに続いて
 声高らかにそう宣言する。
 「私だって!息子を操っていたなんて許せない!
 しかもフュール君も捕まってるんですもの!
 行きましょう!助けに!」
 とクリームがアノート、ネルフ、リーフに続いて
 怒りに打ち震えながらそう宣言する。
 「ボクも行くよ!ギルドの仲間だし、あの
 ミカルゲにも操られてた分返してやるんだ!!」
 とミルクがアノート、ネルフ、リーフと彼の母親の
 クリームに続いてプリプリ怒りながらそう宣言する。
 「あのー・・・皆さん奮起しているところ申し訳
 ないのですが・・・・・・。」
 とアイトはすまなそうにそう皆に切り出す。
 「どうやって時空の夢泉まで行くんです?
 あそこはご存知の通り普通では行けない場所
 ですよ?」
 とアイトがそう皆に切り出す。ネルフが少し困った顔を
 しながら、
 「・・・ああ。問題はそこなんだよな・・・・・・。
 どうしたらいいか・・・・・・。」
 と言った。そしてネルフは思い出したように
 「というかずっと気になっていたけど、
 あんた誰。」
 とアイトを見ながらそう言った。
 「今更ですか・・・・・・まあいいですけど。」
 そう言ってアイトはネルフを見ながら、
 「アイトといいます。実はライトちゃんにこの
 アラキ君を助けてほしいと頼まれまして。」
 と大まかな事情を説明した。
 「ライトに?あいつ自分が行けないからって
 貴方に助けを頼んでいたのか・・・・・・。」
 そう言ってネルフは納得した・・・。

                その②に続く




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