Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険part3最終章 その②


   アラキの大冒険part3最終章 その②

  「その代わり、フュール君が無事戻ってきたら
 皆で遊びに来てほしいそうです。」
 とリーフが仲間のエンジェルから預かった言づてを
 アノートに伝えた。アノートは、
 「勿論よ。お礼もしないといけないしね。」
 とリーフに笑顔でそう言った。
 「さぁ、そろそろ行きましょう!」
 とクリームがそう言うとアノートは、
 「・・・そうね。一刻も早く助け出さないと・・・!」
 とクリームにそう言うと今度はアイトが、
 「アラキ君、マグナゲートの中に入って。」
 と僕にそう言った。僕は、
 「わかった。」
 とアイトに短く返事を返して開かれたマグナゲートに
 アイトと一緒に入っていく。
 「私達も行きましょう!」
 とクリームがそう言って開かれたマグナゲートに
 1匹ずつ入っていく。
 「本当にありがとう!行ってくるね!」
 最後にのこったアノートが、そうマインドに
 に礼を言ってマグナゲートに入る。
 気が付くと僕達は不可思議な空間に
 立っていた。アノートは、
 「どうやらちゃんとマグナゲートに入れた様ね。」
 と辺りを見回しながらそう言った。
 「何か凄く何とも言い難い空間だね・・・。」
 と先にマグナゲートに入っていった僕は、
 辺りを見回しながらそう言った。
 「マグナゲートは地脈を無理矢理捻じ曲げて
 作った空間だからな。異空間みたいに
 なっている場合があるんだよ。」
 とネルフが不安そうに辺りを見回している
 僕にも解りやすいようなマグナゲートの
 説明をする。
 「さぁ、もう後戻りはできないわよ!
 行きましょうみんな!」
 とアノートが、そう言ってその場にいた
 全員に檄を飛ばす。
 こうして僕達はマグナゲートの作り出した
 地脈異空間を進む。
 一方・・・。
 「・・・クックック・・・。フュールよ。気分はどうだ?」
 とソウルが、不気味な笑顔で笑いながら
 フュールを見てそう言った。フュールは、
 「どうだ?じゃないですよ。いつまでぼくを
 ここに閉じ込めておく気ですか。ってかここは
 そもそもどこなんですか。」
 と強気にソウルにそう言い返すとソウルは、
 「ここは俺の空間・・・本拠地だ・・・。今ここには俺とお前しか
 いないのだ・・・。まあもうじきお前の姉たちが
 助けに来るだろうな・・・。」
 とソウルがそう言うとフュールが、
 「どうしてこんなことをするんですか?
 一体何が目的で・・・。」
 フュールのその言葉を聞いたソウルは、
 「・・・・・・・・・・・・。」
 黙って遠くを見つめながら、
 「・・・目的を他人に言う気はない。
 それと・・・・・・。」
 とソウルがそう言うとフュールのいる方に
 近寄り、彼が大事そうに持っていた
 拳ほどの大きさの袋を彼から取り上げる。
 「あ、何するんですか!!それはリーフ先輩から
 貰った大切なものなんです!返して下さい!」
 とソウルに取り上げられた物を
 必死に取り返そうとする。
 「・・・ほう、確かに珍しい。光を放つ水の石か・・・。
 ・・・強力なエネルギーを感じる・・・・・・。」
 とソウルが必死に取り返そうとするフュールを
 制しながら彼が大事そうに持っていた
 拳ほどの大きさの袋を開けると
 袋の中には淡い水色の光を放つ
 進化アイテムの一つ『水の石』が、
 大事そうに包まれていた。
 「いやまてよ。これを利用しない手はないな・・・
 クックック・・・・・・。」
 とソウルがフュールのいる方に
 いきなり向き直るといやらしい笑顔のまま
 フュールのいる方に躙り寄る。
 「え・・・・・・何をするんですか・・・?
 ちょっと・・・・・・や、やめて下さい・・・!」
 「うわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
 一方僕達は、境界山脈集結空間に辿り着く。
 「あっ!あそこに切断の欠片が!」
 境界山脈集結空間の中間地点のように
 広くなっている場所の真ん中に
 切断の欠片が落ちていた。
 「何かのデジャヴを感じるよ・・・・・・。」
 アノートは、周りの様子を見てそう言った。
 「まあデジャヴでないことを願ってとっとと拾い
 ましょうか。」
 とアノートがそう言って広場の真ん中に
 落ちている切断の欠片を取ろうとした時、
 その場の空気が急に張りつめた。
 その空気が急に張りつめる感覚を
 感じたアノートは、
 「(あっ、この感覚はやっぱりデジャヴね・・・。)」
 とそう悟ったその時!
 切断の欠片が作り出した幻影の
 最強の伝説ポケモン、キュレムがいきなり
 僕達の目の前に現れる。
 「キュ、キュレム!?」
 とアノートが、驚きながらそう言った。
 「もしかして「境界」に関する場所だから
 キュレムの幻影を映し出したのか!?」
 と今度はネルフが、驚きながらそう言った。
 「でもどうであれ先に進むには倒すしかないよう
 ですよ!?」
 と今度はクリームが、驚きながらそう言った。
 「やってやるわよ!フュールを助けるためだ
 もの!こんな障害で止まってられないわ!」
 とアノートが、奮起してそう言うと今度はリーフが、
 「よし!頑張って倒そう!」
 背中に背負っていた刀を抜いてキュレムに構える。
 かくして幻影キュレムと僕達との
 死闘が始まった!!
 僕達は序盤に幻影キュレムへ最大火力の
 攻撃を仕掛けるが幻影キュレムの圧倒的な
 防御力に防がれ、更に幻影キュレムはブラックキュレムへと
 フォルムチェンジした・・・。

                その③に続く




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