Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険Season2PART0第1章


   アラキの大冒険Season2PART0第1章 その④

  「・・・お前達の実力、しかと見届けた・・・。
 この先の道を下れば境界を越えるワープゾーンが
 ある・・・先に進むがいい・・・。」
 姿は見えないもののドラークの声だけが
 その場に木魂する。
 「流石組織のリーダーだけあって強かったね・・・。」
 とアノートが肩で息を切らせながらそう言った。
 「ああ。でも君達は勝ったんだ。
 そしてこの先に進む権利を得た。」
 とアグノムは息を切らせているアノートの
 肩に手を置いてそう言うと続けて、
 「さあ、この先のワープゾーンに乗ればこの
 おどろおどろしい空間ともおさらばだ。」
 とそう言うと続けてフュールが、
 「早く行こうよお姉ちゃん!」
 とアノートを急かす。
 「そうね!行きましょ!」
 とアノートはフュール達2匹にそう言った。
 「こ、ここは・・・・・・!!」
 「時空の・・・夢泉!?」
 とアノートとフュール達2匹はワープゾーンで
 ワープアウトした空間を見回して驚く。
 「そう。あの空間の先ははここに続いているんだ。」
 とアグノムは驚いているアノートとフュール達2匹に
 そう言うと続けて、
 「今までの空間はポケモン達の悪の思想、
 そして悪夢を封じ込める場所として作られた。
 それはここの清潔さを保つため。」
 とアグノムはそう言うと更に続けて、
 「ここは今までと逆で皆の希望、そして夢が集う
 場所。悪夢などで汚されてはならない
 場所。」
 とアグノムはアノートとフュール達2匹を見て
 そう言うと続けて、
 「だからあの空間を突破できたということは、
 悪意もなく、叶えたい望みがあると言う精神の
 強さが認められここへの立ち入りが許された、
 ということになるんだ。
 ・・・さぁ、とにかく君達は再びこの場所に辿り
 着いたんだ。早く先へ進んでみよう。」
 とアグノムはアノートとフュール達2匹を見て
 そう言うとアノートが、
 「うん!」
 とアグノムに短い返事を返す。
 かくしてアノート達3匹は時空の夢泉西部を
 進んでいった。
 「ここは?」
 とアノートが、時空の夢泉西部にある
 広場のように開けた場所を見てそう言った。
 「ここは「時闇空の間」。時間と闇と空間が入り
 混じる場所の中心に作られた場所だ。」
 とアグノムはそう言うと続けて、
 「ジラーチがいる場所へ行く為の第2の難関。
 それはこの3空間に居て、それぞれの分野を司る
 神を倒すこと、だ。」
 とアグノムはアノートにそう説明した。
 「時間と闇と空間をそれぞれ司る神って・・・・・・
 そんなこの世界の構成を担っているほど強力な
 ポケモンも相手にしないといけないの!?」
 とアノートが、驚きながらそう言うと
 アグノムはゆっくりと頷いて、
 「僕は最初に言ったはずだ。ジラーチは時空を
 飛び越えて願いをかなえる力を持つ、と。」
 とアグノムはアノートにそう言うと続けて、
 「それはつまり、願いを叶えてもらう側も、
 時空を越えてでも叶えたいと言う意思表示が必要
 となる。」
 とアグノムはアノートにそう言うと更に続けて、
 「つまり、その3大守護神に打ち勝つことが
 できれば、君の想いは本物となる。神々に認め
 られ、願いの申請が許されると言う訳だ。」
 とアグノムはアノート達に向かってそう言うと続けて、
 「元々願いは他人に叶えてもらう物じゃない。
 自分で叶えていくものなんだよ。」
 とアグノムはアノート達に向かってそう言うと更に続けて、
 「だから、願いを叶えてもらうならそれ相当の
 実力と代償が必要なんだ。だから君も時、闇、
 空の力に打ち勝ち願望を叶える権利を得るんだ。」
 とアグノムはアノートにそう言うと続けて、
 「でも君達ならきっとその壁も乗り越えられる
 はず。だから僕は君達に協力してあげてるんだよ。
 君達の意志を認めてね・・・。」
 とアグノムはアノート達に向かってそう言うと
 アノートが続けて、
 「・・・そうね。私にはどうしても叶えたい願いが
 あるんだもの。それは自分で叶えるもの。
 だから私はその為に認めてもらうの・・・。」
 とアノートはアグノムにそして自分自身に
 誓うようにそう言うと続けてアグノムに、
 「ありがとうアグノム。私頑張るわ・・・!」
 とアノートはアグノムにお礼を言う。
 「どういたしまして。」
 とアグノムはアノートに向かってそう言った。
 「流石!すぐに前向きになれるのがぼくの
 お姉ちゃんだよね!」
 とフュールがアノートを見てそう言うと続けて、
 「ぼくも全力でサポートするよ!頑張ろう!」
 とフュールがアノートを見てそう言った。
 「ありがとうフュール!私頑張っちゃうわよ!」
 とアノートはフュールに笑顔でお礼を言う。
 「じゃ、早速1体ずつ勝負を挑みに
 行きましょう!」
 こうして達3匹は時間と闇と空間をそれぞれ司る神の
 待つ場所に恐る恐る入っていった・・・。

    アラキの大冒険Season2PART0第2章その①に続く




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