Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険Season2PART0第3章


   アラキの大冒険Season2PART0第3章 その④

  「彼等はそんな貴方に構って欲しかった。ただ
 それだけなのよ。」
 とアノートは僕にそこまで言うと閉じていた目を開いて、
 「だから貴方は今のままでいい。みんなそんな
 貴方を好いてくれるんですもの。違う?」
 とアノートは僕にそう訪ねる。
 「アノート・・・・・・。」
 と僕はアノートの名前を言うと続けて、
 「・・・・・・それでも、逃がす行為はあまり好ましく
 無いよね・・・。」
 と僕がアノートにそう言うと彼女は、
 「まあね。」
 とアノートは再び自分の目を閉じて僕にそう言うと続けて、
 「でも、逆に考えれば他の人との出会いを作って
 あげるきっかけのもなったと思えばいいのよ。」
 とアノートは目を閉じたまま彼女を見ている僕に
 そう言うと続けて、
 「貴方とついてくる道を選んだなら、またゲット
 し直してあげなさい。」
 とアノートは目を閉じたまま彼女を見ている僕に
 そう言った。
 「・・・・・・。」
 僕はアノートの言葉に無言になる。
 「・・・でも、もうそんな事で悩む必要はない。
 この世界はポケモンの世界。束縛もなく自由に
 生きるための世界。」
 とアノートは閉じていた目を開いて
 僕にそう言うと続けて、
 「あなた自身も、ポケモンと接せられるなら
 こちらの世界の方が好きなんでしょう?」
 とアノートは僕にそう言った。
 「そりゃもちろん・・・ね。」
 と僕はアノートにそう言うと彼女は、
 「よかった。貴方はただ純粋にポケモンの事が
 好きなだけなのよ。まずそれが無ければポケモン
 も貴方には好いてくれないわ。」
 とアノートは僕にそう言うと続けて、
 「さっき話した関係の様に・・・ね。」
 とアノートは僕にそう言った。
 「・・・アノート・・・・・・。」
 と僕は少し驚きながら彼女の名前を言う。
 「・・・だから、私も貴方の傍にいるわ。」
 とアノートは僕に微笑みながらそう言った。
 「・・・そ・・・その・・・・・・
 私も・・・・・・貴方の事が・・・・・・。」
 とアノートは再び自分の目を閉じてモジモジと
 顔を赤らめながら僕にそう言った。
 「・・・え?」
 と僕は驚きながらアノートにそう訪ねる。彼女は、
 「(ああもう!!どうしたのよ私!!折角
 心を落ち着かせてここまで引っ張って来たのに!
 彼が戻ってきたらここで言おうと決めたのに!)」
 とアノートはドギマギしながら葛藤している。
 「(ああ・・・・・・なんなのこのもどかしさは・・・・・・。
 私自身が望んだ事なのに・・・・・・どうして・・・。)」
 とアノートは寂しそうな顔をする。
 「・・・。」
 僕はそんなアノートの様子に無言になる。
 「アノート。」
 僕は寂しそうな顔をしているアノートの名前を呼ぶ。彼女は、
 「!?ひゃい!!」
 と僕に行き成り呼び掛けられた事にアノートは、
 飛び上がって驚いた。
 「ありがとうアノート。僕もアノートの事
 大好きだよ。」
 と僕は飛び上がって驚いているアノートにそう言った。
 「!?えええ!?」
 とアノートは僕のその言葉に更に驚いた。
 「あー・・・・・・いや、迷惑だったらごめん。」
 僕は驚いているアノートに慌ててそう言うと続けて、
 「ただ嬉しかったんだ・・・・・・。こんなに僕と
 話してくれたり優しくしてくれるポケモンがいた事が・・・・・・。」
 僕はアノートにそう言った。
 「・・・・・・。」
 アノートは只黙って僕の話を聞いている。
 「さっきアノートが話してくれたこと・・・・・・、
 「誰かが声をかけるか自分で行かなければ」
 ってあったじゃない?」
 僕はアノートにそう言うと続けて、
 「だから僕はそんなアノートの優しさに答えた
 かったんだ・・・・・・。」
 僕は顔を赤らめながらアノートに、
 「その・・・・・・こんな僕でよかったら・・・・・・これからも
 そばにいてくれると嬉しいかな~って・・・。」
 と僕がそこまで言った時、
 「・・・・・・。」
 アノートは只黙って僕の話を聞いて涙を流していた。
 「って何で泣いているの!?」
 僕の話を聞いて涙を流していたアノートにそう訪ねる。彼女は、
 「・・・・・・嬉しすぎたのよぉ・・・・・・。」
 と涙を流しながら僕にそう言った。
 「ア、アノート・・・。」
 僕は顔を赤らめながらもアノートの名前を呼ぶ。
 「・・・・・・私も・・・・・・大好きだよぉ・・・。」
 とアノートは涙を流しながら僕にそう言うと続けて、
 「私こそ・・・・・・これからもずっと・・・・・・
 仲良くしてよね・・・・・・!!」
 と涙を流しながら僕にそう言った。
 「う、うん・・・・・・。」
 僕は顔を赤らめながら涙を流しているアノートにそう言った。
 こうして僕達は2匹仲良くその場から立ち去った。
 ???
 「・・・・・・なるほど。こういう事だったのか。」
 アラキとアノートの2匹がその場から立ち去った後、
 僕達2匹がいたその場所にジラーチが現れ、
 「・・・・・・本当の彼女の願いは・・・・・・。」
 と不敵な笑みを浮かべながらそう言った。
 「ジラーチさんも来ていたんですか・・・・・・。」
 と物陰からフュールが姿を現してジラーチにそう言った。
 「君もか。」
 と物陰から姿を現したフュールにジラーチがそう言った。
 「お姉ちゃんったら・・・まさかぼくがここに
 気が付いている事をまだ知らなかったなんてね。」
 とフュールが辺りを見回しながらそう言った。
 「君が陰で見守っていてくれたおかげであの2匹
 は本音を言い合えたわけか。いい弟を持って
 幸せだね彼女は。」
 とフュールにジラーチがそう言うと彼は、
 「やめてください。照れるじゃないですか・・・。」
 と恥ずかしがりがりながらジラーチにそう言った。
 「さぁ、僕らも祈ろうか・・・。この星空に。」
 とジラーチはそう言って自分の後ろに拡がる
 満天の星空に手を合わせる・・・。

    アラキの大冒険Season2PART0第4章その①に続く




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