Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語-第9章 その①


   friend-名も無き物語-第9章 その①

 ーfriend-名も無き物語-第9章 真実ー

  「どうやらあそこに入れば先に進めるみたい
 だな。」
 とカゲロウが床一面に描かれている魔法陣のような
 模様の中央に出現したワープホールを
 前足で指し示すと僕達に向かってそう言った。
 「あれは『マグナゲート』ってやつですね。
 ワープホールの一種で、中にはそれ自体が
 ダンジョンになっているパターンもあるとか。」
 とピカノンが床一面に描かれている魔法陣のような
 模様の中央に出現したマグナゲートと呼ばれる
 ワープホールを指差すと僕達に向かってそう言った。
 「恐らくは北西に見えるあの建物に通じて
 いるんだろう。」
 と僕が北西に見える建物を前足で指し示すと
 僕達に向かってそう言った。
 「って、よく見たらあの建物、こことは別の
 浮いている陸に建っていますよ!?」
 とピカノンが僕が前足で指し示した
 陸地の下に広がる空を見ると驚いてそう言った。
 「だからマグナゲートを使わないとあそこに
 たどり着けないってことなんだろうね・・・。」
 とワラビがピカノンと一緒に僕が前足で指し示した
 陸地の下に広がる空を見ると僕達に向かってそう言った。
 「よし、早く行こう。」
 とカゲロウが僕が前足で指し示した陸地に
 建っている建物を見ると呟くようにそう言った。
 僕達は意を決して魔法陣のような模様の中央に
 出現したマグナゲートに乗ってワープする。
 「す、すごい!ホントにワープしてきたよ!」
 とワラビが歓声を上げる。
 僕達が目を開けるとそこは僕が前足で指し示した陸地に
 建っている建物の目の前だった。
 「想像していたよりもでかいなこの建物・・・。
 ここまでの道のりを考えるとミスティアはここへ
 攫われた可能性が高い。」
 とカゲロウが目の前に建っている建物を見上げると
 僕達に向かってそう言った。
 「広くて大変そうだけど何としてでもミスティア
 ちゃんを探し出そう!」
 と僕が目の前に建っている建物を見上げると
 カゲロウ達に向かってそう言った。
 「絶対見つけますよ・・・ミスティアさん・・・!」
 とピカノンが目の前に建っている建物を見上げると
 自分に言い聞かせるようにそう言った。
 僕達は目の前に建っている建物に
 仕掛けられたシカケを解きながら先に
 進むとその先に広場のように開けた場所が現れた。
 「ここが最上階みたいだな・・・。」
 とカゲロウが広場のように開けた場所に
 踏み入ると辺りをキョロキョロ見回しながら
 僕達に向かってそう言うと続けて、
 「後ろの壁には最近空けられたような大きな穴が
 あるが・・・・・・。」
 とカゲロウが広場のように開けた場所の
 辺りをキョロキョロ見回しながら
 僕達に向かってそう言った。
 「!!カゲロウさん!
 あれを見てください!」
 とピカノンが驚きながらそう叫んで
 何かを指差している。
 僕達とカゲロウはピカノンが驚きながら
 指差している何かの方を見る。
 「あ・・・!あんたは・・・・・・!」
 そこには玉座のように高くなった場所があり、
 そこに1匹のダーテングの姿があった。
 驚いたことにそのダーテングは、
 昨日僕達が出会った神主のヤシロウジだった。
 彼は僕達の来訪に気付くと無言で僕達の方に
 近寄ってくる。
 「ヤツハの北にある神社で出会った・・・
 ダーテング・・・・・・。」
 と僕が目の前にいる神主のヤシロウジを見て
 驚きながらそう言った。
 「・・・・・・竜巻を起こしてミスティアを攫った
 のは・・・あんたなんだな?」
 とカゲロウが神主のヤシロウジに向かって
 そう問い掛けるも、
 「・・・・・・。」
 と無言のままカゲロウの問い掛けに
 答えるそぶりも無い。
 「・・・・・・いつものヤシロウジじゃない・・・。」
 とワラビが神主のヤシロウジの様子を見て
 呟くようにそう言った。
 「!?」
 僕が驚いてワラビの方を見るとワラビが続けて、
 「なんか・・・・・・何も感じていないような
 目をしているよ・・・!?」
 と神主のヤシロウジの様子を見て
 僕達に向かってそう言った。
 「・・・・・・!」
 僕は彼の様子が何かおかしい事に気付いて、
 「カゲロウ君!彼はきっと今誰かに操られて
 いるんだ!」
 と僕がカゲロウに向かってそう叫んだ。
 「えっ!?」
 とカゲロウが僕の方を見て短くそう言った。
 「確かに私達の声にも反応しないようですし、
 正気も感じられません・・・・・・。」
 とピカノンが神主のヤシロウジの様子を見ると
 僕達に向かってそう言った。
 「・・・・・・だとしたらまだ裏に誰かが・・・・・・?」
 とカゲロウが僕達に向かってそう言ったその時!!
 彼は僕達に向かって攻撃態勢を取る。
 「・・・・・・!来るよ、みんな!」
 と僕はそう言って戦闘態勢を取る。
 「うわっ!どうしよう!?」
 とカゲロウが突然襲い掛かって来た神主のヤシロウジを
 見ると僕達に向かってそう言った。
 「とにかくまずは倒そう!それで正気に戻る事に
 賭けるしかない!」
 と僕はカゲロウ達に向かってそう叫んだ。
 かくして僕達と何者かに操られた神主の
 ヤシロウジとのバトルがいきなり始まった!!
 僕達と何者かに操られた神主のヤシロウジとのバトルは、
 何者かに操られ攻撃力が増しているのか
 彼の攻撃がかなり痛い上に彼の必殺技「リーフブレード」に
 苦しめられながらも僕達は皆で力を合わせて彼を撃破した!!
 こうして僕達と何者かに操られた神主のヤシロウジとのバトルは、
 何とか僕達が勝利した。
 「・・・・・・。」
 「・・・・・・あれ・・・・・・ワシは何を・・・・・・?」
 気が付いて我に返った神主のヤシロウジは、
 不思議そうに辺りをキョロキョロ見回している。
 「ヤシロウジさん!」
 とピカノンが嬉しそうにそう言った。
 「どうやら本気を取り戻したようだな。」
 とカゲロウが不思議そうに辺りをキョロキョロ見回している
 神主のヤシロウジに向かってそう言った。
 「うっ・・・!」
 ヤシロウジはその場から動こうとして
 短く悲鳴をあげる。
 「ダメージを負わせ過ぎちゃったかな・・・。
 今手当てを・・・。」
 とカゲロウが体の節々に走る痛みに顔を歪めている
 ヤシロウジに向かってそう言いながら彼の元に
 駆け寄ろうとすると彼は自分の元に駆け寄ろうとする
 僕達に向かって、
 「!おぬしら・・・・・・ワシに構うな・・・!
 それよりも・・・・・・気をつけろ・・・!」
 とそう言ってきた。
 「えっ・・・?」
 と僕が体の節々に走る痛みに顔を歪めている
 ヤシロウジに向かってそう言うと彼は、
 「敵がいる・・・!」
 と体の節々に走る痛みに顔を歪めながら
 自分の元に駆け寄ろうとする僕達に向かってそう言った。
 ???
 「ケーッケッケッケ!
 前座はやはり前座に過ぎないザンスね!!」
 突如暗闇からヤシロウジをあざ笑う何者かの声が
 聞こえてきた。
 「!!ミスティア!!」
 声の聞こえてきた方を見てカゲロウが驚いてそう言った。
 そこには玉座のように高くなった場所に
 1匹のウツボットが自身の蔓をミスティアに巻き付けて
 いやらしく笑っていたのだった・・・。

                  その②に続く




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