Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語-第11章 その①


   friend-名も無き物語-第11章 その①

 ーfriend-名も無き物語-第11章 秘密の部屋にてー

  「そうなるね。ただ、その時その場にいたのが
 彼女だけだったのはラッキーだったよ。」
 とウォーラルは僕達2匹に向かって
 そう言うと彼は続けて、
 「他の連中に聞かれたらヤバイ事になる危険性も
 孕んでいるからね。」
 とウォーラルは僕達2匹に向かってそう言った。
 「やばい・・・事?」
 と僕はウォーラルに向かってそう訪ねると彼は、
 「君達には改めて話しておかなければ
 いけないね。」
 とウォーラルは僕達2匹に向かって
 そう言うと彼は続けて、
 「この世界には、というか普通のことかもしれ
 ないけど、様々な考えを持つポケモンがいる。」
 とウォーラルは僕達2匹に向かって
 そう言うと彼は更に続けて、
 「つまり中には、人間に対して恨みだとか、
 よくないイメージを持つ者もいる。」
 「この世界は、いろんな世界から移り住んだ
 ポケモンが集まっているんだ。」
 「移り住んだ理由は様々だ。
 住み心地がいいから。
 進んだ文明が魅力だから。」
 とウォーラルは僕達2匹に向かって
 そう言うと彼は目を閉じると、
 「そして、人間がいないから。」
 と僕達2匹に向かって目を閉じたまま
 ウォーラルはそう言いきった。
 「・・・・・・っ!」
 僕が驚いてウォーラルに何も
 言い返せないでいると彼は続けて、
 「異世界で人間による虐待や重労働を強制された
 ポケモンもいると聞いている。」
 と僕達2匹に向かってそう言うと彼は続けて、
 「そこから逃げてきたのなら、人間を恨んで
 いないはずがない。」
 と僕達2匹に向かってそう言うと
 そう言うと彼は更に続けて、
 「ただ、もちろんすべての人間がそうではない
 ことを僕は知っているつもりだ。」
 「人間も僕らも、十人十色。様々な性格を
 持っている。」
 「ポケモンを道具のように酷使する人間もいれば、
 人間とポケモンの間に友情や信頼を築き、
 互いに育んでいける優しい人間も・・・・・・。」
 「君たちは、それができる優しい人間だと
 信じているよ。」
 「セイヤ君とは昨日会ったばかりだけど・・・・・・、      
 カゲロウ君が仲間として受け入れたってことは、
 それができる人間なんだなって思っているよ。」
 とウォーラルは僕達2匹に向かってそう言ってきた。
 「・・・どうして俺が受け入れたらOKなんだ?」
 とカゲロウはウォーラルに向かって
 そう訪ねると彼は、
 「なぜ信用できるのか。それはミスティア達が
 カゲロウ君のことを頼りにしているからさ。」
 とウォーラルはカゲロウに向かってそう言ってきた。
 「・・・僕を?」
 とカゲロウはウォーラルに向かって
 そう訪ねると彼は、
 「君達が関わっている様子を見ていれば、
 自然と伝わってくるよ。」
 とカゲロウに向かってそう言うと彼は続けて、
 「君はみんなに慕われているんだよ。
 だからこそ、君たちは繋がっている。」
 とカゲロウに向かってそう言ってきた。
 「あー、それはわかるな。カゲロウ君にだったら
 ついていけるな、って僕も思っているし。」
 と僕がカゲロウを見ながらそう言った。
 「セイヤ・・・。」
 とカゲロウが僕に向かってそう言った。
 「人間とポケモン、それぞれ別のもの。
 だけど「命と命」の関わりだとみれば、
 両者に差はないんだ。」
 とウォーラルは僕達2匹に向かって
 そう言うと彼は続けて、
 「君たちは命と命、そして信頼と友情、絆で
 みんなと結ばれている。」
 と僕達2匹を見ながら
 そこまで言うと彼は目を閉じて、
 「そんな君たちを、僕は失いたくない・・・・・・。」
 と彼は目を閉じたまま僕達2匹に向かって
 そう言うと続けて、
 「だからこそ、君達には注意しておきたいんだ。」
 と彼は目を閉じたまま僕達2匹に向かって
 そう言うと更に続けて、
 「人間への恨みから起きる、くだらない紛争で
 無関係な君たちが傷つけられて
 しまわないように・・・・・・。」
 と彼は目を閉じたまま僕達2匹に向かってそう言った。
 「ウォーラルさん・・・・・・。」
 と僕はウォーラルに向かってそう言った。
 「ちょっと暗めになってしまったね。」
 とウォーラルは僕達2匹に向かって
 そう言うと彼は続けて、
 「要するに、君達はいい仲間にめぐり合えたんだ
 から、その関係を大事にしてほしいっていうの
 と、くれぐれも気をつけて、ということだ。」
 と僕達2匹に向かってそう言うと彼は続けて、
 「折角この世界に来たんだ。ポケモンとして、
 楽しんでおかないと損だろう?」
 とウォーラルは僕達2匹に向かって
 そう言ってきた。
 「それは確かにそうですね。」
 と僕はウォーラルに向かってそう言った。
 「そういやセイヤ君はどこから来たんだい?」
 とウォーラルは僕に向かってそう訪ねてきた。
 「うーん、言ってわかるのかわかりませんが、
 日本の京都ってところからです。ポケモンは
 あくまでゲームでの存在でした。」
 と僕はウォーラルに向かってそう言った。
 「あ、大丈夫。ここの世界観色々混ざりすぎて
 日本とか東京とかとにかくオマージュされ
 まくってるからw」
 とウォーラルは僕に向かって笑顔でそう言った。
 「だからさっきから行く先々で見たことある
 街並みなんかが広がっているのか・・・。」
 と僕は少々呆れながらウォーラルに向かって
 溜息交じりにそう言った。
 「俺はポケモンがいた世界から来たから、
 セイヤとは別世界って事になるな。」
 とカゲロウが僕とウォーラルに向かってそう言った。
 「ポケモンが現実として存在するかしないか、
 その両方の世界から人間が来るとはね~。
 これは面白い。」
 とウォーラルは僕達2匹に向かって
 笑顔でそう言ってきた。
 「何だか現実とフィクションがごっちゃになって
 きているでゲスよぉもう・・・。」
 と僕は若干混乱しながらそう言った。
 「まぁ、ガマンするゾイwww」
 とウォーラルは混乱している僕に向かって
 笑顔でそう言ってきた。
 「・・・とまあ、これくらい空気を明るくした
 ところで、君達も折角だからミスティア達と
 一緒に買い物でも・・・・・・。」
 とウォーラルがそこまで言ったその時、
 その場に恐ろしげな通知音が鳴り響いた!!
 「な、なんだ!?この音は!」
 と僕は突如鳴り響きだした通知音に
 驚いてそう言った。
 「探検隊連盟からの緊急報告の通知音
 だよ。」
 とウォーラルはそう言って
 自分のスマポを取り出す。
 するとウォーラルのスマポに、
 「緊急報告。
 キンナミシティとストラルシティで盗難事件が発生!
 犯人は現在も逃走中。近辺の探検隊に犯人の捕獲、
 盗難物の奪還を依頼する!」
 と表示されていた。
 「どうやら近辺で盗難事件が2件ほどあったよう
 だね。しかもキンナミとストラルか・・・。」
 とウォーラルはそう言って
 自分のスマポを見ると、
 「なお、盗難事件の犯人は2名で度々コンビをくんでは
 他の地域でも悪行を働いている模様。
 両者は恐らく何かで連絡を取り合い何処かで合流を
 図っているものと思われる。
 どちらも東方向に逃走していったことが目撃証言で
 明らかになっている・・・。」
 と追記されていたのだった・・・。

                  その②に続く




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