Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語-第16章 その②


   friend-名も無き物語-第16章 その②

  「そうだな。行ってないところはどんどん
 探求したほうがいいだろうし。」
 とカゲロウはカラットの提案を聞いてそう言った。
 「ところでカラットさんは何でそんなこと
 知っているんですか?」
 とピカノンがカラットに向かってそう訪ねる。
 「私も情報収集のためにスマポなるものを
 購入したのですよ。こちらの交通情報に出て
 いたもので。」
 とカラットはピカノンに向かって
 笑顔でそう言った。
 「把握。」
 とピカノンはカラットに向かってそう言った。
 「それじゃあ、他のところも回りつつ、ライト
 ラインシティに戻って南東の道の先に行ってみる
 ことにしようか。」
 と僕はカゲロウ達メンバー全員に向かってそう言った。
 「そうだな。」
 とカゲロウは僕の提案を聞いてそう言った。
 「みなさん、案内よろしくお願いしますね。」
 とエルストは僕達に向かってそう言った。
 僕達がライトラインシティに戻り、
 南東の道の先に行ってみると
 野生のウォーグルに襲われたりしながら
 アサツユタウンとソウリュウシティを抜けたとき、
 ミスティアのスマポの着信音が鳴り響く。
 「!ねえねえ、スマポに着信がきている
 みたいだよ?」
 とワラビがミスティアのバッグでなっている
 スマポを指差してそう言った。
 「あら本当だ。誰からかしら。」
 とミスティアはそう言いながら自分のバッグで
 なり続けているスマポをリボンのような
 触手で器用にスマポだけを取り出す。
 「もしもし、ミスティアです。」
 とミスティアが電話に出る。
 「ああもしもしミスティアさん。私です。
 カラットです。」
 と電話の向こうから聞こえてきたのは
 カラットの声だった。
 「ああカラットさん。どうしたんですか?」
 とミスティアがカラットに向かって
 電話越しにそう訪ねる。
 「今どちらにいらっしゃいますか?」
 とカラットがミスティアに向かって
 電話越しにそう訪ね返してきた。
 「うーんと、ソウリュウシティってところの東側に
 いるけど・・・。」
 とミスティアがカラットに向かって
 電話越しにそう言った。
 「おお、なら丁度いい。実は今入った情報
 なんですが、東側ということは、その先に大きな
 建物が見えませんか?」
 とカラットがミスティアに向かって
 電話越しにそう訪ねてきた。
 「建物?」
 とミスティアがカラットの話を聞いて
 辺りをキョロキョロ見回した。
 すると向かって斜め彼女の左前足側に大きくて
 西洋風の城のような建物が見えた。
 「ああ、うん。見えるよ。」
 とミスティアがカラットに向かって
 電話越しにそう言った。
 「実はその建物に、不審なポケモンが潜入した
 との情報が入ったんです。恐らく今一番現場に
 近いのはあなたたちでしょう。」
 とカラットがミスティアに向かって
 電話越しにそう言うと続けて、
 「そこで、よければその建物の中に忍び込んで、
 不審なポケモンの正体を掴んでほしいとのこと
 です。」
 とカラットがミスティアに向かって
 電話越しにそう言うと更に続けて、
 「もちろん危険な行動を取っているようであれば
 倒して捕まえてほしい、とのことです。
 お願いできますか?」
 とカラットがミスティアに向かって
 電話越しにそう訪ねてきた。
 「なるほど・・・・・・わかったわ。その依頼
 私達が引き受けるわ。現場に一番近いなら
 私達が行ったほうがいいでしょうしね。」
 とミスティアがカラットに向かって
 電話越しにそう言った。
 「ありがとうございます。ウォーラルさんにも
 伝えておきますね。では、よろしくお願い
 しますね。」
 とカラットがミスティアに向かって
 電話越しにそう言うと彼は電話を切った。
 「・・・で、カラットからどういう内容の電話
 だったんだ?」
 とカゲロウがリボンのような触手を
 器用に使いスマポを自分のバッグに戻している
 ミスティアに向かってそう訪ねた。
 「建物に不審ポケ
 私達が現場に一番近い
 潜入調査の依頼」
 とミスティアは自分のリボンのような触手で
 左側に建っている大きくて西洋風の城のような
 建物を指し示すとカゲロウに向かって
 カラットとの会話を簡潔に説明した。
 「把握。」
 とカゲロウはミスティアに向かってそう言うと続けて、
 「ただ見たところ建物自体に入口は見あたら
 ないな・・・・・・。」
 とカゲロウはミスティアがリボンのような触手で
 指し示した左側に建っている大きくて西洋風の
 城のような建物の外観を見ながら
 僕達に向かってそう言ってきたのだった・・・。

                  その③に続く




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.