Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語-第24章 その③


   friend-名も無き物語-第24章 その③

  「うむ。私の正体が知れ渡れば、何らかの
 トラブルが発生するだろうと危惧しておるのだ。」
 と王は僕達の脳内にそう語り掛けて
 来ると続けて、
 「それが何であれ、この城や街、無関係のポケモン達にまで
 被害が及ぶのは避けたいのでな。」
 と王は僕達の脳内にそう語り掛けて
 来ると更に続けて、
 「私の存在は、目に見えない『この城の魂』と
 いうことで今は落ち着いている。」
 と王は僕達の脳内にそう語り掛けて来た。
 「この城の・・・・・・魂・・・・・・。」
 とカゲロウは脳内に語り掛けてきた
 王の言葉をかみしめるようにそう呟いた。
 「そうだ。私は遙か昔より、この城ができた時から
 この城を、そして大陸を守り続けてきた。」
 と王は僕達の脳内にそう語り掛けて
 来ると続けて、
 「ある時は、民を戦火から守る砦として、また
 ある時は、この国の平和と権力の象徴として・・・な。」
 と王は僕達の脳内にそう語り掛けて
 来ると更に続けて、
 「権力と言っても、あくまでこの国の平和を脅かす者に
 対する権力の話だ。現代では、一般ポケモンに対しては
 基本的な自由を与えている。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来ると続けて、
 「私はこうして、何百年もこの城とともに、この
 大陸を見守ってきているのだ。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来た。
 「・・・・・・なるほど・・・。」
 とカゲロウは脳内に語り掛けてきた
 王の言葉に感心したようにそう言った。
 「・・・わたしにはよくわかんないや・・・。」
 とワラビは脳内に語り掛けてきた
 王の言葉に難しい顔をするとそう言った。
 「おっとすまない。ワラビ・・・と言ったかな。
 そなたの年ではまだ理解するのが苦しかったかも
 しれんな。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 すまなさそうにそう語り掛けて来ると続けて、
 「わかりやすく言い直すと、私はこの城の王であり、
 そしてこの城の精霊みたいなもの、と言えば
 わかってもらえるだろうか。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来た。
 「・・・う、うん。まあなんとなくわかりました・・・。」
 とワラビは脳内に語り掛けてきた
 王の言葉に難しい顔をしたままそう言った。
 「・・・さて、本日はよくぞ我が城の兵士達に勝ち、
 ここまで辿り着いた。その実力、賞賛に値する。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来ると続けて、
 「そなた達の実力を認め、新たなる道を指し示そうでは
 ないか。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来たかと思うと
 僕達がいる辺り一帯が一瞬光瞬く。
 「な、何だ・・・・・・?」
 とカゲロウは今起こった出来事に
 驚いてそう言った。
 「カゲロウ、そなたの持つ不思議な宝玉を
 取り出してみよ。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来た。
 「宝玉・・・・・・ああ、あのアグノムから貰った・・・。」
 とカゲロウはそう言うとバッグから
 アグノムから貰った不思議な宝玉を取り出す。
 「・・・・・・あれ?前よりも中の模様が濃くなって
 いるような・・・。」
 とカゲロウはバッグから取り出した
 アグノムから貰った不思議な宝玉をみて
 首を傾げながらそう言った。
 「その通り。その宝玉は特別な力を加えると
 次々に変化を起こすものなのだ。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来ると続けて、
 「アグノムがそれをそなたに託したのは、
 アグノムがそなた達を試そうとしたからなのだ。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来た。
 「アグノムが・・・・・・?」
 とカゲロウはびっくりして
 無人の玉座と手元のアグノムから貰った不思議な宝玉を
 交互に見るとそう言った。
 「そしてその宝玉の謎・・・・・・それはもう1つの
 試練を乗り越えれば、明らかになるだろう。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来ると続けて、
 「つまり、次の試練が最後の試練となる。
 最後の試練は私から直々にそなた達に伝えよう。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来た。
 「・・・・・・・・・。」
 ワラビは神妙な面持ちで
 脳内に貫禄のある声で語り掛けて来る
 王の言葉を聞いて無人の玉座を見つめる。
 「そなた達は、先日アコイオシティを訪れた
 だろう?そしてその前に湖畔の里を通った
 はずだ。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来ると続けて、
 「その湖畔の里から西に進むと、選ばれた者しか
 立ち入ることのできない『聖域』がある。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来ると更に続けて、
 「今、そなた達にそこに立ち入る許可を与えよう。
 『聖域』を目指し、そこの試練を乗り越えるのだ。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来た。
 「聖域の・・・試練・・・・・・。」
 とワラビは脳内に語り掛けてきた
 王の言葉を聞いてそう呟いた。
 「・・・ただし、そこに立ち入っていいのは
 全ての試練をクリアしたカゲロウ、ミスティア、
 ピカノン、セイヤ、ワラビの5匹だけだ。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来ると続けて、
 「我の見たところ、そこのエルレイドとサーナイトは
 他の試練には参加していないようだな・・・・・・?」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来た。
 「ええ。ちょっと私情がありまして。」
 とエルストは脳内に語り掛けてきた
 王の言葉を聞いて無人の玉座にそう言うと続けて、
 「ですが、そのような理由であれば、私は
 彼らには同行致しませんので、ご安心下さい。」
 とエルストは無人の玉座に向かってそう言った。
 「私も・・・カゲロウ君達に協力したくて今日は
 来たのですが、そういう事情なら私はその
 聖域には向かいません。」
 とセラムも無人の玉座に向かってそう言った。
 「うむ。物分かりのいいポケモンで安心した。
 流石カゲロウ達のお仲間、良識はしっかり
 弁えているようで感心したぞ。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 そう語り掛けて来た。
 「ありがとうございます。」
 とエルストは無人の玉座に向かって
 微笑みながらそうお礼を言った。
 「・・・さて、先ほどの5匹には後日最後の試練の
 ために聖域へ向かってもらう。しかし今日は
 疲れただろう。ゆっくり体を休めるといい。」
 と王は僕達の脳内に貫禄のある声で
 優しくそう語り掛けて来たのだった・・・。

                  その④に続く




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