Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語-第26章 その①


   friend-名も無き物語-第26章 その①

 ーfriend-名も無き物語-第26章 最後の戦いー

  カゲロウがアグノムから貰った宝石を
 シルバルトの真後ろに設置してある宝玉に
 掲げると宝石と宝玉がまるで共鳴するかのように
 光り輝いた。
 「こ、これは・・・・・・今までぼんやり見えていた
 模様がはっきり見えてるようになった・・・・・・。」
 数分後、光が収まった宝石を見た
 カゲロウが驚いた様子でそう言うと続けて、
 「・・・でも、この模様の形、そしてこの形状、
 何処かで見たような・・・・・・。」
 光が収まった宝石を見たカゲロウは
 驚いた様子でそう言った。
 「これ・・・・・・キーストーンじゃないか?」
 と僕はカゲロウの持っている
 アグノムから貰った宝石を見るとそう言った。
 「そうだ・・・!何処かで見たと思ったら
 これはまさにキーストーンだな・・・。」
 とカゲロウは僕に向かってキーストーンになった
 アグノムから貰った宝石をまじまじと見るとそう言った。
 「ほお、やはり君達はキーストーンを知って
 いたか。流石は元人間と言ったところか。」
 とシルバルトはキーストーンを前に驚いている僕と
 カゲロウに向かって微笑みながらそう言った。
 「・・・・・・って、何で俺達が元人間って知って
 いるんですか?まだシルバルトさんには
 話していないはずなのに・・・・・・。」
 とカゲロウは、かなり驚いた様子で
 シルバルトに向かってそう訪ねた。
 「私は相手の波導を見ることができるからな。
 君達は普通のポケモンとは違う波導を感じて、
 そこから人間だとわかったよ。」
 とシルバルトはカゲロウに向かって
 微笑みながらそう言うと続けて、
 「ただ、なぜ人間だとわかったかの理由はそれ
 だけじゃない。そのキーストーンが物語って
 いる。」
 とシルバルトはカゲロウに向かって
 微笑みながらそう言った。
 「このキーストーンが・・・・・・?」
 と僕はカゲロウの持っているキーストーンを見ると
 シルバルトに向かってかなり驚いた様子でそう言った。
 「そう。キーストーンとは、
 人間の生体エネルギーが凝縮されて
 できるものなんだ。」
 とシルバルトは僕に向かって
 微笑みながらそう言うと続けて、
 「アグノムが君達に渡したあの宝石は、所有者に
 よって何になるか異なる。ある時はそのポケモン
 の力を増幅させる石にもなれば・・・・・・、
 またはただの石っころになってしまうことも
 ある。」
 とシルバルトは僕に向かって
 微笑みながらそう言うと更に続けて、
 「それがキーストーンになったということは、
 所有者が人間である、という証明になるという
 わけだ。」
 とシルバルトは僕に向かって
 微笑みながらそう言った。
 「なるほど・・・・・・。」
 とシルバルトの説明を聞いて
 カゲロウはそう言って納得する。
 「ただそれだけではキーストーンにはならない。
 キーストーンになるために必要なのは人間の生体
 エネルギーだけじゃないんだ。」
 とシルバルトは僕とカゲロウに向かって
 微笑みながらそう言った。
 「他には何が必要なんですか?」
 とミスティアはシルバルトに向かってそう訪ねた。
 「それは『絆』の力だ。大きな絆の力がなければ、
 その宝石は人間の生体エネルギーを取り込むこと
 ができないんだ。」
 とシルバルトはミスティアに向かって
 微笑みながらそう言うと続けて、
 「そしてその絆は、これまで君達みんなが紡いで
 きたものだ。」
 とシルバルトは僕達メンバー全員に向かって
 微笑みながらそう言った。
 「・・・!」
 ピカノンはいきなりシルバルトにそう言われ
 驚いていた。
 「サバイバルマウンテンを踏破した時の実力、
 月見塔で得た過去と向き合う力、みんなと深めた
 結束、城やここの連戦にも屈しない気持ち・・・、
 そして今までの君達の冒険で得た色々なものが
 集結したのがそのキーストーンなんだ。」
 とシルバルトは僕達メンバー全員に向かって
 微笑みながらそう言ってきた。
 「・・・・・・俺達の・・・今までの軌跡の証って訳か・・・。」
 とカゲロウはキーストーンを覗き込みながら
 シルバルトに向かってそう言った。
 「そうだ。だがそのキーストーンの力を開放
 できるのはカゲロウ君しかいない。」
 とシルバルトはカゲロウに向かって
 微笑みながらそう言ってきた。
 「?何故だ?人間でいいならセイヤにも
 できるはずじゃ?」
 とカゲロウはキーストーンを覗き込みながら
 シルバルトに向かってそう訪ねた。
 「あくまで、所有者はカゲロウ君だからさ。
 それにワラビ含め、みんなから1番信頼を集めて
 いるのは君だからな。」
 とシルバルトはカゲロウに向かってそう言った。
 「えっ?そ、そうなのか?みんな・・・・・・。」
 とカゲロウはいきなりシルバルトにそう言われ
 驚いた様子で僕達メンバー全員に向かって
 そう聞いてきた。
 「そりゃもちろん!」
 とワラビはカゲロウに向かって
 微笑みながらそう言った。
 「私達のリーダーはカゲロウ君しかいないよ!」
 とミスティアはワラビに続いてカゲロウに向かって
 微笑みながらそう言った。
 「だってみんなそんなカゲロウさんの後ろに
 ついて今まで一緒に冒険してきたんですよ?
 当たり前じゃないですか!」
 とピカノンはミスティアとワラビに続いて
 カゲロウに向かって微笑みながらそう言った。
 「あの時声をかけてきてくれて仲間として受け入れて
 くれたこと、今でも忘れてないしずっと感謝
 してるよ。」
 と僕はピカノンとミスティアとワラビに続いて
 カゲロウに向かって微笑みながらそう言った。
 「みんな・・・・・・。」
 とカゲロウは僕達メンバー全員を見ながら
 そう言った後続けて、
 「・・・本当にありがとうな。こんな俺について
 きてくれて。」
 とカゲロウは僕達メンバー全員に向かって
 微笑みながらそう言ってきた。
 僕達メンバー全員、カゲロウに向かって
 笑顔を見せた。
 「・・・・・・。」
 シルバルトはただ黙って
 僕達メンバー全員の様子を見て笑顔になる。
 「さて・・・・・・ワラビ。」
 とシルバルトは優しく微笑みながら
 ワラビに向かってそう言った。
 「・・・みんなと一緒にここまで辿り着いたその証と
 して、お前にこれを渡す。」
 とシルバルトは優しく微笑みながら
 ワラビに向かってそう言うと懐から何かを
 取り出すと彼女に手渡した。
 「これは・・・・・・宝石?カゲロウのより小さい
 けど似たような印が・・・・・・でもこれ前にも何処かで
 見たような・・・・・・。」
 とワラビはシルバルトから手渡された
 小さな宝石を手に取り不思議そうにそう言うのだった・・・。

                  その②に続く




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.