Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語-第26章 その④


   friend-名も無き物語-第26章 その④

  「・・・・・・微笑ましいね。見ているこっちまで
 嬉しくなるよ。」
 とウォーラルギルドの親方であるウォーラルは
 僕達の様子を見て微笑みながらそう言った。
 「ええ。」
 とウィンドラギルドの副親方であるモフラウドが
 ウォーラルギルドの親方である
 ウォーラルに向かって嬉しそうにそう言った。
 「・・・・・・ワラビを受け入れてくれたのが君達で
 本当によかったよ。」
 とシルバルトは僕達メンバー全員に向かって
 微笑みながらそう言った。
 「・・・・・・パパもありがとう。わたしのために
 ここまでしてくれて。」
 とワラビはシルバルトに向かって
 そうお礼を言った。
 「可愛い娘の為だからな。それに私だけじゃ
 なく、お前の母さんにもちゃんとお礼を言って
 おくんだぞ。」
 とシルバルトはワラビに向かって
 微笑みながらそう言った。
 「・・・・・・うん。」
 とワラビはシルバルトに向かって
 そう言うと、
 「(・・・ありがとうママ。わたし、これからも
 みんなと一緒に頑張るよ。)」
 とワラビは胸元の首飾りを
 ギュッと握りしめると心の中でそう言うと続けて、
 「(ママの形見のこの宝石・・・・・・ママだと思って
 これからも大切にするからね。だから・・・・・・
 見守っててくれると嬉しいな・・・ママ・・・・・・。)」
 とワラビは胸元の首飾りを
 ギュッと握りしめたまま心の中でそう言った。
 「ワラビ、そしてカゲロウ君。もし今後も
 メガシンカを使いたい時は、お互いメガストーン
 とキーストーンを持っておくんだ。」
 とシルバルトはワラビとカゲロウに向かって
 微笑みながらそう言うと続けて、
 「そして、お互いの力が十分溜まった時に2匹が
 共鳴できれば、またメガシンカできるはずだ。」
 とシルバルトはワラビとカゲロウに向かって
 微笑みながらそう言ってきた。
 「わかりました。」
 とカゲロウはシルバルトに向かってそう言った。
 「・・・・・・さ、これで全ての試練は終了だ。
 暗くなる前にギルドに帰るとしよう。」
 とシルバルトがその場にいたみんなに向かって
 そう言ったその時!!
 ???
 「ケッケッケ!ここがエネルギーの発生源
 だナァ!?」
 突如その場にいる誰の者でもない
 意地悪そうな謎の声が聞こえてきた。
 「誰だ・・・!?」
 とシルバルトが意地悪そうな謎の声が
 聞こえてきた方に向かってそう言った。
 すると物陰の中からゲンガーが意地悪そうな
 笑顔で現れた。
 ???
 「おめでたいムードのトコロ悪いが、ちょっくら
 用事を済ませてもらうゼェェ!!」
 と物陰の中から意地悪そうな笑顔で現れた
 ゲンガーはその場にいたみんなに向かってそう言った。
 「なっ・・・!?」
 とカゲロウが物陰の中から意地悪そうな笑顔で現れた
 ゲンガーに向かってそう言った。
 するとその場に一筋の雷光が走った!!
 「うわぁ!?」
 とワラビは突然の雷光に驚きそう叫んだ。
 「くそっ・・・・・・まさかこのタイミングで不法
 侵入者が現れるとはな・・・・・・みんな大丈夫か!?」
 とシルバルトがその場にいたみんなに向かってそう言った。
 「大変だ!ワラビちゃんがいない!!」
 と僕は辺りを見回すとその場にいた
 みんなに向かってそう叫んだ。
 「なんですって!?」
 とピカノンは僕に向かって
 そう言うと辺りをキョロキョロ見回した。
 「みんな!どうやらワラビちゃんはここから
 落ちていったみたいよ!さっきの電撃で
 吹っ飛んだところを一瞬見たの!」
 とミスティアがその場にいたみんなに
 向かってそう言った。
 「今の電撃で壁に空いた穴から落ちたのか・・・・・・
 周りは森だから木々がうまくクッションになって
 くれていればいいが・・・・・・。」
 とシルバルトはワラビが落ちた壁に空いた穴から
 下の方を見て心配そうにそう言った。
 「とにかく僕達も早く降りてワラビちゃんを
 探しに行こう!流石にこの高さから落ちて
 無事とは限らない。」
 とウォーラルギルドの親方であるウォーラルは
 その場にいたみんなに向かってそう言った。
 「ええ!行きましょう!」
 とピカノンはウォーラルギルドの
 親方であるウォーラルに向かってそう言った。
 「モフラウドは先ほどのゲンガーの追跡を頼む。
 流石にこんなことを起こして許す訳にはいかない
 からな。見つけ次第とっ捕まえてくれ!」
 とシルバルトはモフラウドに向かってそう言った。
 「わかりました!」
 とモフラウドはシルバルトに向かって
 そう返事を返した。
 「ワラビ・・・・・・無事でいてくれ・・・・・・!!」
 とシルバルトは願うようにそう言った。
 一方その頃・・・・・・。
 「はぁ・・・はぁ・・・塔から落っこちちゃった・・・!
 頭の角が2つになってたおかがでクッションに
 なって助かったからよかったけど・・・・・・。」
 気が付くとワラビは塔から落っこちて
 森の中にいた。
 「でも・・・・・・みんなとはぐれちゃったなぁ・・・。」
 とワラビはそう呟くと続けて、
 「よいしょっと。」
 とワラビはその場に立ち上がると
 辺りをキョロキョロ見回した。
 「さて、これからどうするべきか・・・・・・。」
 とワラビはその場に立ち上がると
 そう言って考え込んでいると携帯が鳴った。
 「で、電話だ・・・・・・。」
 とワラビは携帯を取りだし
 電話に出た。
 「もしもし!?ワラビちゃん聞こえる!?」
 ワラビが電話に出るとミスティアが
 不安そうな声で電話越しにそう言った。
 「あ、うん。ちゃんと聞こえるよ。」
 とワラビは電話越しにミスティアへそう言った。
 「よかった・・・・・・。」
 と電話越しにミスティアはそう言った。
 「ワラビ!?無事か!?」
 と今度はシルバルトが
 不安そうな声で電話越しにそう訪ねてきた。
 「うん。怪我1つしてないよ。」
 とワラビは電話越しにシルバルトへそう言った。
 「そうか・・・無事でよかった・・・・・・。ところで、今
 どの辺にいるかわかるか?」
 とシルバルトはワラビに
 電話越しにそう訪ねてきた。
 「うーん・・・・・・塔が少し離れたところに見えるよ。」
 とワラビは携帯を持ったまま
 辺りをキョロキョロ見回して目印になりそうな
 自分がさっきまでいた大きくて高い塔が、
 少し離れた所に見えることを
 シルバルトに教えたのだった・・・。

    friend-名も無き物語-第27章その①に続く




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.