Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語-第27章 その③


   friend-名も無き物語-第27章 その③

  「把握。」
 とピカノンはカゲロウに向かって
 短くそう答えると続けて、
 「ということは、今は合計で8匹いるので、丁度
 4匹ずつのパーティに分けられますね。」
 とピカノンはカゲロウに向かって
 今いるメンバー全員を
 指折り数えるとそう言った。
 「火山と海域か・・・・・・それぞれなるべく得意な
 方を選んで、かつバランスよくメンバーを分けた
 方がいいね。」
 と僕はカゲロウに向かって今いるメンバー全員を
 見渡すとそう言った。
 「ではとりあえずタイプ相性でそれぞれの
 メンバーを決めてみましょうか。」
 とカラットはカゲロウに向かって
 今いるメンバー全員を見渡すと
 そう提案すると続けて、
 「まず私はいわタイプなのでほのおタイプには
 強めです。火山はほのおタイプが多そうですし
 私は火山側のメンバーに入ることにしましょう。」
 とカラットはカゲロウに向かってそう宣言した。
 「わたしははがねタイプだから炎は苦手だし、
 カラットとフェアリータイプが被るから海側の
 メンバーに入った方が良さそうね。」
 とワラビはカゲロウに向かってそう言った。
 「海域ならみずタイプが多いでしょうし、
 でんきタイプの私なら得意な相手が多そうなので
 私も海側のメンバーで行きます。」
 とピカノンはカゲロウに向かって
 微笑みながらそう宣言した。
 「確かほのおタイプにフェアリー技って通りにく
 かったですよね?なら私も海側にしようかな。」
 とセラムはカゲロウに向かって
 不安げにそう言ってきた。
 「じゃあ私も同じ理由で・・・・・・って、
 こっちフェアリータイプに偏り過ぎね・・・・・・。」
 とミスティアはカゲロウに向かってそう言った。
 「僕はどちらに行っても得意って訳でもなさそう
 だから空いている方に入ることするよ。」
 と僕はカゲロウに向かってそう言った。
 「俺もセイヤと同じ理由で空いている方かな。」
 とカゲロウは僕達メンバー全員に向かってそう言った。
 「僕は火山にはいわタイプもそれなりにいること
 を考えたら火山の方が活躍できる場面は多い
 かも。」
 とエルストはカゲロウに向かって
 微笑みながらそう言った。
 「うーん、まあこれで一応は組めたけど、
 海側の方はフェアリータイプ多くなっちゃった
 けど大丈夫か?」
 とカゲロウは海側のメンバー4匹に向かって
 そう問い掛ける。
 「まあ・・・・・・セラムちゃんとワラビちゃんは
 複合タイプでもあるし、一応それでバランス取る
 ってことでいいかもね。」
 とミスティアはカゲロウに向かってそう言った。
 「わかった。じゃあこのメンバーで決定って
 ことにしておこう。」
 とカゲロウは僕達メンバー全員に向かってそう言った。
 「というかこの組み合わせ、カラットさん除けば
 ♂と♀で分けた感じにもなっちゃってますね。」
 とピカノンはカゲロウに向かって
 メンバーの顔ぶれをみるとそう言った。
 「おおっ、確かに。まあその方がきっちり
 別れていて良い、という考え方もできるかも
 しれませんね。」
 とカラットはカゲロウに向かってそう言った。
 「じゃあミスティア達は海域側の調査を頼んだよ。
 俺達は今からトキガミシティを目指すから。」
 とカゲロウはミスティア達海側の
 探索メンバー4匹に向かってそう言った。
 「わかった。気をつけてね。」
 とミスティアはカゲロウ達火山側の
 探索メンバー4匹に向かって微笑みながらそう言った。
 かくして僕達は二手に分かれ僕と
 カラットとカゲロウとエルストの4匹は
 トキガミシティを目指し、ミスティアとピカノンと
 ワラビとセラムの4匹は地下へと続く階段を
 目指すことにした。
 「カゲロウと一緒のチームじゃないから今回は
 メガシンカは使えないけど、大丈夫!
 みんなで頑張って調査してくるよ!」
 とワラビはカゲロウに向かって
 微笑みながらそう言った。
 「今回は結局男女で別れた感じのメンバーに
 なっちゃったけど、お互い頑張りましょ!」
 とミスティアはカゲロウに向かって
 微笑みながらそう言った。
 「エルストのことよろしくね。あとみんな無茶は
 しないようにね。」
 とセラムはカゲロウに向かって
 微笑みながらそう言った。
 「でんきタイプはみずに有利だとは言っても
 みず技に対抗はないので強力なみず技が飛んで
 来る前に倒す事を心掛けないといけませんね・・・。」
 とピカノンはカゲロウに向かって
 やや不安そうにそう言った。
 僕達火山側の探索メンバー4匹は、
 ミスティア達海側の探索メンバー4匹と別れて、
 一路トキガミシティに向かう。
 シルバルトに言われた通りに道を進んで行くと、
 やがて僕達は大きな街に辿り着いた。
 「ここがトキガミシティのようだな。ここから東
 に向かえば火山地帯に行けるって話だったよな。」
 とカゲロウは大きな街に辿り着くと
 辺りをキョロキョロ見回してそう言ってきた。
 「おや?みなさん、この街の正面に何か大きな
 突起物が見えませんか?」
 とカラットはトキガミシティの正面に
 聳え立つ何か大きな突起物を見つけると
 僕達に向かってそう言ってきた。
 「ホントだ。何だろうあれは・・・・・・。」
 と僕はカラットの見つめている方に
 聳え立つ、何か大きな突起物を見ると
 カゲロウ達に向かってそう言った。
 「ちょっと行ってみるか。」
 とカゲロウはカラットの見つめている方に
 聳え立つ何か大きな突起物を見ると
 僕達に向かってそう言った。
 僕達がカラットの見つめている方に
 聳え立つ何か大きな突起物に近寄ってみると
 そこには大きな結晶が聳え立っていた。
 「はぁ・・・・・・こりゃすげぇでっかい水晶だな。
 なんだこれ。」
 とカゲロウは目の前に聳え立つ巨大な
 水晶を見上げながらそう言った。
 「この結晶はこの街の名物『時の超結晶』と
 呼ばれるものです。」
 と巨大な水晶の近くにいたイーブイが
 僕達に向かってそう説明してきた。
 「時の・・・・・・超結晶?」
 と僕は水晶の近くにいたイーブイに向かって
 そう聞き返す。
 「はい。なんでも宇宙から来たエネルギーの
 結晶体らしくて、膨大なエネルギーを蓄えている
 とのウワサです。」
 と時の超結晶の近くにいたイーブイが
 僕達に向かってそう言った。
 「ほぅ・・・・・・なかなか興味深いですね。」
 とカラットは時の超結晶に近づいて
 仰ぎ見ると時の超結晶の近くにいたイーブイに向かって
 そう言ったのだった・・・。

                  その④に続く




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