Nicotto Town


まったり時間。


【お話】お届けものです

お気に入りコーデ

もらったステキコーデ♪:9

今日のお仕事は、おつかい。


お届けものを、魔法横丁のうさぎの店主から頼まれちゃった。

魔法蜜をたっぷりたたえた、お花のバスケット。

恋の歌と涙をあつめた、すみれの花束。


「この時計を持って行けば、目的地に着くからね」


そう言われて、時計をぶらさげて来たんだけれど。

どこをどう行けばって、教えてもらえなかった。それでも大丈夫だからって。

うさぎの店主との付き合いは長いけれど、時々、言っていることを省略されすぎてて、

困るんだよね。

とにかく、まずは、家に帰ろう。そう思って、いつもの列車に乗ったんだけど。

んん? あれ?

なんだか、いつもより、時間がかかっている、ような。

トンネルも、長くない?



「ねえねえ、外を見て」


えっ? でもまだトンネルの中じゃないの?


「違うわよ。ほら。見て」


妖精たちに言われて、外を見たら。


「え、夜空?」


暗いと思ったら、トンネルの中じゃなくて。

そこには、一面の夜空が広がっていた。

すぐ側を、星がきらめいて飛びすぎてゆく。

慌てて列車の前後を確かめたら、なんてこと。空を飛んでいた。


「大丈夫」

「そうよ、大丈夫。これで、次元の扉がくぐれるわ」

「そうしたら、あちらで待っているお姫様に、この花を届けられるわね」

「恋のおまじないがしたいんですって」

「相手は誰かしら」

「ウフフ」


びっくりしている僕をそっちのけにして、妖精たちがおしゃべりしている。

あれれ。おつかいって、

別の世界に届けてねって事だったの?


***


久々に、フェアリードクターシリーズ。

銀河鉄道の背景がもらえたのと、お茶の花のパンツが手に入ったので。異次元世界までおつかいに行く、フェアリードクター。

魔法横丁のうさぎの店主は、新しく作ったお部屋にいます。






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