Nicotto Town



ぼんくらティルト【5】ティルトとトルテ【終】

「ティルト、あなたが学院を卒業してからもうそんなに経ったのね…月日の流れは早いものね…」

「本当にそうだね。
今、こうしてリモーネアマナツのマーマレードベーグルをお母さんと一緒に食べているんだものね…」
「これからはもっと学院に顔を出しなさい。あなたの天衣無縫の杖を見てあげるわ。
私も積極的に外に出るわ。今度、メンドーサ隊に遊びに行ってもいい?」
「いいけど、お母さんそんなに出歩いて大丈夫なの?だって…」
「私の目が見えないのは今に始まったことじゃないし、一人でも大丈夫よ。
なんなら、ブランやハルバルに付き添いをさせるわ」

「何や母娘で盛り上がってるみたいやな~」
ティルトとトルテが仲良く話しているのを見て、ほっこりしているセリカ。
「親子水入らずだね~」と、言いながらテーブルを拭いているチュニス。
「ほら、二人とも!仕事仕事!」と、リコシェ。
3人はまた「くまくまベーグル&ドーナツ」でバイトをしていた。

異世界15人衆大転送作戦以降、母「トルテ」との距離が近くなり、こうして気軽に話せるようになったのが、
ティルトにはとても嬉しくて、つい笑みがこぼれてしまうのであった…。

ーおわりー




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