ちょこっとHな娘と度Mなお化け 5 性的表現あり
- カテゴリ:自作小説
- 2009/08/11 19:53:40
ヨヨコは帰りのタクシーで、お客が話題にした趣味の緊縛(きんばく)話を思い出さしていた。
ヨヨコには分からない経験のない話だったので適当に聞いていたが、そのお客の金払いの良さがあったので客の事と同時に思い出してしまった。
「あのおっさん、Sなんや」
ヨヨコはそう思った。
タクシーの運転手が道を右に回ろうとしているのに気が付きあわててヨヨコは言った。
「ああ運転士さん御免、その道左にお願い」
「あれ、ヨヨコさん帰るんじゃなかったの」
「御免、そう帰るの。言うの忘れてたけど、前のアパート昨日引越ししたの」
「引越しされたのですか」
いつものタクシーの運転手だったので、ヨヨコは行き先を「おうち」としか言わなかった。
引越ししたマンションに着き降りようとしたヨヨコに運転手が言った。
「ヨヨコさん、ひょとしてこのマンションに引越ししたのですか」
「そう、前に比べたらなかなかいいでしょう」
「でも、ここでるそうですよ」
「そんなの知らないわ。いいからほっといて」
タクシーを降りたヨヨコが不機嫌そうにそう言ったので運転手は何も言わずドアを閉め車を発進させた。
ヨヨコはこのマンションがお化けが出る事で有名である事を誰もが知っている事に気がついた。
ドアの鍵を解きドアを開けて玄関に入ったヨヨコは部屋の灯かりを点けながら
「お化けさん、ただいま。あなた有名よ」
と、玄関正面の風呂場に向かって独りつぶやいた。
ヨヨコは酔って喉が渇いていたので、玄関横のシンクのコップを簡単に洗いそのコップで水道の水をいっきに飲むとフラフラと歩いてベッドに行き、服を着でたまま大の字になって寝転んだ。
ヨヨコはタクシーの運転手がお化けが出る事を知っている事がショクだった。
皆がヨヨコが安い家賃目当てにここに引越しした事を知ることになる。
「まあいいか。言いたい人には言わせておこう。あっしには関係ありませんです」
ヨヨコは風呂場をうらめしそうに見ながらそうつぶやいた。
ヨヨコは酔っていたので、いつの間にか寝てしまっていた。
「ヨヨコさん、ヨヨコさん」
誰かが呼んでいる声が聞こえた。
ヨヨコは深い眠りに入っていたので聞こえても起きられなかった。
「ヨヨコさん。起きてください」
起きてくださいの言葉にヨヨコの頭は反応して活動を始めた。
「もう、朝なのもう少し寝かして」
ヨヨコの頭はそう反応した。
少し間をおいてヨヨコは
「あれ、私は一人暮らし。誰が私を呼んでいるの。なにかおかしい」
ヨヨコは眠りから覚め、びっくりして目を開けた。
「でたー。ついにでたー」
ヨヨコは心でそう叫んだが声にはならなかった。
ベッドの横に女性が立っていた。
金縛りの時に見た女性と同じ服、花柄のブルー系のワンピース を着ている。
ヨヨコを覗き込むように立っているので肩まで伸びた黒髪が顔に影をつくり暗いが、なんとか顔立ちがわかった。
色白の顔はほっぺたがふっくらとして、口は小さいが下唇が厚く、鼻はやや高いが鼻先が丸く、目はくるっとして二重で少し外側に離れている色っぽいM顔だが寂しそうな表情をしている。
ヨヨコは女と目が合い恐怖で動けない。
「ヨヨコさん。寝る前にはオナニーするのになんで今夜はしないの」
ヨヨコに女が低い声で訊ねた。
恐怖で動けないヨヨコは、質問の意味が分からなかった。
というより実体のないお化けが話すこと事態が信じられず、ただ目を丸くして震えていた。
「ヨヨコさん、オナニーしていると気持ちいいでしょう」
ヨヨコは恐怖の中、なんてことを聞くお化けだと思った。
「オナニー見せてくれたら今夜は消えてあげるわよ」
ヨヨコは枕で頭を隠し耳をふさいで女に背中を向け膝を曲げて丸まった。
そして、震えながら
「お願い成仏して。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」
と、念仏を唱えた。
「そんなんじゃダメ。早くオナニーしてよ」
「そんな気分になりません。南無阿弥陀、南無阿弥陀仏」
「じゃー。真似だけでもして」
「できません」
「私がしてあげようか」
「いりません。触らないでください」
ヨヨコは震えながら、お化けと会話していた。
女性はまだ居るのか居ないのか声がしなくなった。
ヨヨコはしばらく背中を向け頭を枕で被いながら早く消えてと願って目を閉じ震えていた。
とりあえず女に早く消えて欲しいので軽く股をなで、胸をギュと一回もんだ。
そして恐る恐るゆっくりと振り返った。
もうそこには、誰も居なかった。
「はあー。怖かった」
ヨヨコは深いため息をついて、なんてお化けだろうと思った。
攻撃する人と攻撃に耐える人。
耐えることが快感につながり、やがて勇気に。
革命です。
続きはこれからです。
逆にいじわるしたくなる心理 わかるなあ…(←
Mの人間って…
自分以上のドMに対しては かなりのSになることがありますよね←
それは…普通のS以上です
自分が誰かにされたいことを その相手にしてしまうから…いつしかヒートアップ…!!←
なんて…
(ノω`*)うわあ 変態トーク 失礼しましたっっ←←
続きを楽しみにしてます^^
人間、SもMもどちらも持っていると思います。
人と争う事の嫌いな人間は、自然にMになってしまいます。
でも愛する者を守るためには、Sでいかなければ。
これからの展開・・・どう料理されていくのでしょう
ゴキブンちゃんは・・ひょっとして 〇〇なのかな?あはは^^
お手並み拝見と行きましょうか・・ワクワク^^v
Mの人間は自分をいじめてもらうため
いらない事をするみたいです。
人間の性的嗜好は複雑ですね。
いや、でも、Sな人は潜在的にMだと言う話もありますし……
って、何書いてるんでしょう (●^ ^●)
そうですね。
いきなりお化けに「私を縛って」て言わせられなくて。
だいぶ変ですが我慢してください。
強制的に自慰行為をさせる幽霊、のほうが怖いかな。
そうします。