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明治村開村記念日


明治村開村記念日
 1965年(昭和40年)3月18日。 
 愛知県犬山市に博物館明治村が開村しました。
 明治村開村される当 時、政府の所得倍増計画により経済成長プログラムが具体的に示され、国民は戦後の経済復興に全力を集中している時代でした。
 それだけに、開発と 建設が都市や田園で推し進められ、明治期の文物は近代化を阻むものとして、惜しげもなく破棄されていきました。
 日本は、複線化や高架化、ATS の設置など鉄道施設の充実が進み、いわゆる高度経済成長の裏で次々と失われつつありました。
 さて、明治時代は、日本が門戸を世界に開いて欧米の 文物と制度を取り入れ、それを同化して近代日本の基盤を築いた時代です。
 飛鳥・奈良と並んで、文化の基盤構築という意味で、日本の文化史上極め て重要な位置を占めているといえるでしょう。
 こうしたなか、東京工業大学谷口吉郎教授は貴重な明治建築の消失を大いに危惧しました。
  そこで、当時の人たちは、明治の建築物を後世に伝えようと、文化財を保存するために、明治の建築物を保存展示する野外博物館として、博物館明治村が開村し たわけです。
 全国各地から明治時代の建築物を移築し、保存展示する日本最大規模の建物博物館で、東京工業大学教授で建築家の谷口吉郎博士と元名 古屋鉄道株式会社会長の土川元夫氏のふたりの協力によって事業が進められました。

 博物館明治村は、約100平方メートルの敷地があり、 現在、品川灯台、聖ヨハネ教会堂、皇居正門石橋飾電燈など公共施設・教会・商店・ホテルをはじめ、日本最古の京都市電や蒸気動車といった鉄道記念物も展示 されており、60以上の建築物がに展示されています。
 ちなみに明治村の初代村長は故・徳川夢声氏で二代目が森繁久彌氏、そして2004 年には新村長として小沢昭一氏がその任に当たっているそうです。




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