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ニュースパニックデー

ニュースパニックデー

 1938年(昭和13年)にラジオドラマの演出として、フィクションのニュースが原
因で、全米をパニックに陥った事から、10月30日はニュースパニックデーとされま
した。
 このパニック事件は、同日の午後8時ごろから、アメリカ・CBCラジオでマーキュ
リー劇場という番組で放送されました。
 この番組は、オーソン・ウェルズ演出のSFラジオドラマ『火星人来襲』の放送の合
間に放送されたラジオドラマの、出として「火星人が攻めてきた」という臨時ニュース
を流した所、本物のニュースと勘違いされたのです。
 それが原因となり、全米を大混乱に陥れ、120万人以上が大パニックになりました
 そのパニックぶりは大規模で、警察電話はSOSの洪水とりました。
 警察は、ラジオの芝居であることを確認したうえで、各分署やパトロール中の警官に
命令し、治安維持を命じたといわれています。
 しかし、まさかニュースがフィクションのラジオドラマと連動するはずもないと考え
た多くの人々は、ラジオを聞いて、渋滞してたら
「ああ、みんなも逃げ始めてるんだ!」
と思い、道路にクルマが見えないと
「ああ、みんなもう逃げてしまった!!」
 と、ニュースの情報が大前提として、考えたそうです。

 もちろん、これは、多くの人が単純だからではなく、そのニュースにリアリティーが
あったからこそ。
 といえます。
 その放送の演出も手の込んだもので、ハロウィンの前日、日曜日の午後8時に、
ドラマのイントロダクションを終えた後、天気予報が読まれました。
 そして中継へと移り、歓声と共に楽団によるラテンナンバーの演奏が始まりまし
た。
 その後、1分ほど演奏が流れたところで急に番組が中断され、臨時ニュースが
入ったのです。
 そこにいたるまでの天気予報や中継の演奏も、そしてこの臨時ニュースも、全
て劇中における演出であり、虚偽の情報です。
 しかしドラマを聴いていた人の多くは、「本物」のニュースと錯覚してしまいました。
 まさてに、実際のニュース放送のような形で放送されたからこそ信じられた。
 といわれています。
 そのパニックぶりは、まさに大パニックそのものです。




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