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政治を考える日

●政治を考える日
 1976年(昭和51年)7月27日。ロッキード事件で、当時、「今太閤」、コンピューター付ブルドーザーと評された、戦後の首相の中でも絶大な権勢を誇った田中角栄元首相が他の有力政治家とともに逮捕された日です。
 政治を考える日は、当時の前首相田中角栄氏が逮捕されて日本の政治に多大な影響を与えた事から、政治を改めて考えて見ようとことに由来します。
 田中角栄元首相の逮捕容疑は、受託収賄と外国為替・外国貿易管理法違反の疑いです。
 アメリカのロッキード社が同社製航空機を全日空への購入働きかけを依頼し、田中氏が働きかけを行い、成功報酬として現金5億円を受け取ったこと
 この容疑で、田中角栄元首相は起訴され、裁判所は憲法72条の内閣総理大臣の指揮監督権の範囲を広く認め、実刑判決が確定しました。
 さて、ロッキード事件は、1976年2月にアメリカ合衆国上院で行われた上院多国籍企業小委員会(チャーチ委員会)における公聴会にて発覚しており、日本やアメリカ、オランダ、ヨルダン、メキシコなど多くの国々の政財界を巻き込み、アメリカとの間の外交問題にも発展しました。
 ロッキード事件では、佐藤孝行運輸政務次官(逮捕当時)や橋本登美三郎元運輸大臣が逮捕されたほか、全日空の若狭得治社長やロッキードの販売代理店の丸紅の役員と社員、行動派右翼の大物と呼ばれ、暴力団やCIAと深い関係にあった児玉誉士夫や、児玉の友人で「政商」と呼ばれた国際興業社主の小佐野賢治と相次いで逮捕者を出し、また、関係者の中から多数の不審死者が出るなど、第二次世界大戦後の日本の疑獄を代表する大事件となりました。
 ロッキード事件は、田中政治、金権政治の象徴の結果だともいえるかもしれません。
 田中角栄元首相は、当時、参議院選挙で財界から集めた360億円もの巨額資金を使うなど、その金権体質や、政財官の癒着を強め政治を私物化したことで、国民の間から強い批判が出ていました。




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