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クリスマス


12月25日はクリスマスです。
 一般に、この日は、イエス・キリストの降誕記念日(キリ
スト降誕祭)だとされています。
 これは、西暦336年にイエス・キリストの降誕の日と決
定されたことに由来します。
 
 ユダヤ教では日没を一日の境目としているので12月24日
夕刻から朝までをクリスマス・イヴとして祝われています。
 英語の Christmasの語源は、「キリストのミサ(キリストの
祭り)」である、「Christ」と「mas」をあわせたものだといわ
れています。
 他にも、クリスマスは、Xmasと表記されることがあります。
これは、ヘブライ語の救世主という意味の、メシア(油注が
れた者)のギリシャ語訳です。
 Xは、「キリスト」の原表記「Χριστος」の頭文字をそ
のままとって「キリスト」を意味し、それに、mas(ミサ)をくわ
えたものだとされています。
 ただし、正式な場では避けられる表記だそうです。
 また、日本では「X’mas」と「’」を加えて表記されることが
ありますが、これは、誤記だそうです。

 他の言語で言えば、フランス語の「Noel」(ノエル)とイタリア
語の「Natale」(ナターレ)は、共に「誕生日」を意味するラテン
語から来ています。

 ドイツ語では「Weihnacht」(ヴァイナハテン)と呼ばれ、これは
「聖夜(キリストが生まれた夜)」という意味です。

 日本語では、基本的にはクリスマスですが、他にも降誕祭、
聖誕祭ともいいます。

 ちなみに、12月24日はクリスマス・イブですが、イブ(Eve)とは
「前夜」という意味です。

 さて、言うまでもありませんが、クリスマスはキリストの誕生日
だとしてお祝いされています。
 しかしながら、旧約聖書には、キリストの誕生にに関する記
述はありません。
 それどころか、聖書中の記述から推測すると、一般には10月
1日か10月2日が誕生の日と推測されています。
 キリストの誕生日については諸説があり、
 英国の天文学者D・ヒューズが聖書中の天文現象の記述から、
イエスの誕生日は紀元前7年9月15月とする説を1993年9月
15日に発表されたこともあります。
 降誕祭とは別に1月6日をキリストの公現祭として祝う日が存
在していたことから、1月6日という説。
 ロシア正教会などの東方正教会とコプト正教会は1月7日に降
誕祭を祝うそうです。これは、1月7日がユリウス暦の12月25日
に当ることからきているそうです。しかし、ブルガリアの正教会
ではグレゴリウス暦の12月25日に執り行うそうです。
 俗説ではありますが、1月1日が12月25日と1月6日のちょう
ど中間にあたることから、キリスト歴の1月1日を定める時に中
間の日を妥協案として選んだという説があります。これは、ローマ
帝国で使用されていたユリウス暦は、紀元前45年から1月1日
を年初日に設定しており、キリスト教との因果関係はあり得ない
とされています。もっとも、1月1日は丁度クリスマスの8日後に
あたり、主の割礼祭(ユダヤ教の律法において、生後8日目に
割礼を施すことが慣わしになっている)としての祝日になってい
ますので、俗説が生まれる地盤はあるということです。

 つまり、 キリストがこの日に生まれたという確証はなく、12月
25日は、キリストの誕生日とされながらも、実際は真実味に欠
けていることになります。
 むしろ、クリスマスは、ローマのミトラ教の冬至を祝う「太陽の
祝日」と結び附けられたものではないかとも言われています。

 実際、聖書の中にキリストの誕生を祝うという概念は存在し
ないそうですから、ある種、どの日に決めるかどうかということ
なのかもしれません。




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