Nicotto Town



ゴクアークin闇野 覚え書き

「ゲキリュウガー、キサマも竜の眷族なら主の声を聞き分ける能はあろう」
ゴクアークがゲキリュウガーの頭に手を置くと、ゲキリュウガーはおとなしく首を垂れた。
「何…だと...!?」
エルドランが動揺を隠さずその光景に驚愕する。
いくら魔王相手であれ、光の使徒たるロボがひとなでで闇に染められるものではない。ゲキリュウガーが抵抗をしたそぶりもみせず手なずけられるとは一体…!?

「魔界の闇で卵を温めたらどうなるか・・・わかりそうなものだがな」
「!」
すぐに記憶はたどれた。
卵の時。
そうだ、ゲキリュウガーの卵は一度ヤミノリウスの手に渡っている。そして、闇の魔法陣に封じられていた。わずかな間ではあったが…いや、生まれる前の赤子には十分すぎる長さだったろうか。ゲキリュウガーは闇に冒されたのだ。思えば、孵化後真っ先に向かっていったのはヤミノリウスのもとだったか----
「・・・!あの時・・・ッ!」
「だてに大魔導士を名乗らせてはおらん。
上出来な仕事だろうが」
エルドランが歯噛みする。見くびっていた。ヤミノリウス三世の実力は、たしかにいま自分自身が戦ってみて実証ずみだ。 いやそれ以前に、砕けた地球をつなぎとめるだけの力を見せていたではないかーーー
「なぜあれがグレートガンバルガーの操縦席に座れたと思う。ゲキリュウガーの座であったからこそだ。布石はすでに敷いてあったのだ。
わしが身体を失うとは誤算だったが、計画はようやく完遂した」




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