ふと中学生くらいのことのことを思い出した。　　

　

　

　

　

中学生の頃だから、今から30年くらい前だろうか。当時寝る際にラジオを聞きながら眠ることが多かった。　

　

ラジオは父が会社の何かの景品でもらってきたものだったか、はっきりとは覚えてないが手のひらにおさまるくらいの小さな安いもので、当然雑音なども入りやすい割とお粗末なものだった。今100均でも小さなラジオが売られているがあんな感じのもの。　

それでオールナイトニッポンやら地元のラジオやら、色々な放送を聞いていたものだ。　

　

　

そんな中、私がたまに聞いていたのが中国や韓国から入ってくる放送だった。あれが中国語だったのか、韓国語だったのか、広東語だったのか、今となっては分からないが九州に住んでいたからか、時々ノイズの向こうにこれらの国の放送が聞こえてくることがあったのだ。　

　

クリアに聞こえることはほぼなかったが、そのザーザーというノイズの中から時折聞こえてくるその外国の言葉にあれこれと想像が膨らみ、胸がワクワクしたものだ。その時から中華圏の国々に憧れを抱いていたからなおさらだった。　

　

　　

もしかしたら台湾の放送も含まれていたのかもしれないと思うと、その私がこうして今海外に住み、そこで家庭を持つとはなんて不思議な縁なのだろうと思わずにはいられない。

今でも地元でラジオを付けたら、あの時のような海外の放送が入ってくることはあるのだろうか？次に帰った時に試してみようと思う。