Nicotto Town


小説日記。


詳細設定について。

ここではない、どこか別の世界。
着実に減っていく人口のせいで、廃棄された街や都市が増えていく。
その星は、間もなく消費期限の日を迎えようとしていた。
人々は過去という、自分たちの生きてきた証と引き替えに心という形のないものを具現化できる。
しかし、大人になっていくごとに、結局世界なんて変えられないと諦めていく。
世界には夜だけが訪れ、一週間に一度、白夜という陽の落ちない日が遊びに来る。
自分の心の〝闇〟が、自分を責めにやってくる。
自分たちはいつからここに居るのか。
どうしてここに居るのか。

――それは、自分たちの消した過去の代償。





【煌片 有砂 / キラカタ アリサ】-「忘れたなんて言わせません」

凍歌の義理の妹。常に敬語で話し、若干口下手。
アシンメトリーなものを嫌っている。

実の姉ではない凍歌のことを「凍歌姉」と呼び慕っているが、心のどこかでは嫌いだと感じている。
基本的に凍歌にくっついて回っており、一人で行動しているところはあまり見られない。
「あの時」のことを少なからず知っているらしく羽揺や楼日と一緒に居るところも見受けられる。

残している過去は5年程度。
凍歌が姉になったのは丁度10年前なのだが、その時の記憶はもう無い。
過去に縛られるのは嫌だと考え、能力を使うことに抵抗を感じていない者の一人。
力は手段だと考えている。だから容赦なく記憶を消す。



【霧雲 凍歌 / キリクモ トウカ】-「思い出なんて、いらない」

有砂の義理の姉。クール系だがオシャレさん。
好き嫌いがハッキリし過ぎているため他人からの評価はまちまち。
あまり他人から好かれているとは言い難くもある。
が、社交的で、他人と仲良くなるのは得意そうに見える。
他人の感情に敏感なくせに、それを知りすぎているせいで臆病になっている。
よくヘラヘラしているのはそのせい。

義理の妹である有砂のことは実の妹のように可愛がっているが、時に少し過ぎているようにも見える。
有砂を傷つける奴は許さない、と常々彼女の前では口にしているらしい。
残している過去は有砂と同じく5年弱。
能力を使うことに全く抵抗がない。寧ろ今に使い切るんじゃないかと思われるほど。
有砂とて他人のことは言えないだろうに、少し心配されている。



【浅影 真昼 / アサカゲ マヒル】-「許さない。どこに逃げても」

仏頂面ゆえクールに見えるがかなりお喋りさん。
ムードメーカーでもあり、誰からも好かれる姉体質。
本人もそれは満更でもないと考えている様子。
が、友人はあまり作らない。一定の距離を保って接するタイプ。
唯一、凍歌と多少話しているところも見受けられる。
「あの時」のことを良く知っている一人でもあるが、そのことに関しては黙秘を決め込んでいる。

残している過去は10年程度。
あまり記憶を空費したくはないと考えているようで、能力を使うことは控えている。
正反対の考えを持つ人に対しては否定的。
主に凍歌などがそうだが、本音は口に出さない。



【映夢 浮絵 / エイム フエ】-「約束、したのにね」

親しかった友人が居た。
元々人見知りな面もあり、その友人の居場所を他の誰かに奪われたくなくて一人で居たがる。
来るもの拒まず去るもの追わず、しかし一定の距離は守る。
ことあるごとに手のひらを目の前に翳して握ったり開いたりするクセがある。
時折、他人の話を聞かずどこか遠くを見るような仕草もする。

残している過去は8年程。
能力を使うことに関してあまり何も感じていない。
が、それでも友人のことを忘れたくなくて、最近は少し能力を使わずにいる様子。



【糸結 操舞 / イトユイ ソウム】-「また、そう言うんだ」

見た目通り気さくで話しやすい。
が、何を考えているのかわからないことがほとんど。
テンプレート通りに話している印象を受ける。
あまり自然な笑顔をせず、浮かべるそれは作り物めいている。

才色兼備、とまでは行かないが、ぼちぼち何でも出来る子。
普段は気さくで大人しいが、なぜか凍歌に対してだけ感情を出したきつい一言を放つことも少なくない。

残している過去は3年。
能力を使うのは生きるためであって、嫌だなどというのは理由にならないと考えている。
しかし、残り少なくなってきた記憶のせいで、最近はあまり能力を使わない。



【呼風 流間 / コフウ ルマ】-「縛られてちゃ、何も見えないクセに」

明るくハツラツとしている。争いごとは面倒だからと前もって避けるタイプ。
自分に都合が良い頃合を見計らってやって来る。
神出鬼没な面もあり、実はちょっとナイーブ。手先が不器用。
俗に言う世渡り上手という人種でもある。
それゆえ、あまりグループに入りたがらない単独派。
実は「あの時」のことを知っている。

残している過去は7年程度。
能力を使う=生きることと考え、出し惜しみはしないタイプ。
敵に容赦しない(できない)。


【逆無 羽揺 / サカナシ ハユラ】-「誰かにとってのバッドエンドは、誰かにとってのハッピーエンド」

ふわふわしていて(物理的にも)掴みどころがないが、何を考えているのか一番わからないタイプ。
時に辛辣な言葉が、表情と相まってとても鋭い。
基本的に一匹狼。

「あの時」の渦中の一人。
楼日と親しかったがひょんなことから絶交した。話を持ち出したのは羽揺。
それから、自分の敵になるものは片っ端から叩き伏せるようになった。
自分の身は自分で守る。一番堅実に現実を見据えている反面、一人になると泣いてばかり。
服に隠れて見えないが、痛々しい傷痕が右胸から左脇腹にまで深く走っている。

残っている過去は12年程度。
以前は思い出を消したくないと思っていたが、生きるためにはそんなもの必要ないと考えるようになり、近頃は消費が激しい。


【傷深 楼日 / イタミ ロウカ】-「あの時に死んじゃえば良かったんだ」

左腕がない。右の視力も奪われており、羽揺と同じに、服の下には無数の痛々しい傷痕が残る。

以前は明るく、ムードメーカー的な存在だった。
が、今は話はするが口を閉ざしてばかりいる。
有砂がよく一緒にいるが、心を開いている様子は無い。
その性格からモノをハッキリ言う凍歌からの風当たりはあまりよくない。
一重に妹とよく話しているから、厄介事から有砂を守ろうとしているだけなのだが、有砂は双方のフォローに忙しい。

羽揺からの絶好の話を一度は断るが、半ば突き放される形でなし崩し的に受け入れる形となった。

残している過去は14年。
能力をほとんど使ったことがない。
過去を忘れて行きたくない、記憶をなくすことが怖いと考えている。






勝手な設定ゆえ、実際のアレには全く関係ありません。
ご了承ください。




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