Nicotto Town



レバー式ショックアブソーバー

UB2のサスペンションを見たときに、一つ面白いことに気付くだろう。UB2だけがRV8を除く全MGBシリーズの中で唯一前後にスタビライザーを装着している点である。
これは北米の衝突安全規制に対応して(悪名高き)ウレタンバンパーが装着されたのに合わせて、車高が3cm増加させられたために劣化したロール剛性を改善するためである。

しかしこれでUB1よりマシになったとは言え、やはりUB2のロール特性は誉められたものではない。特にステアリングの切り始めで、まるで膝を折ったかのような急激な初期ロールを起こすのがいただけない。足回りで真っ先に手を入れるべきはこの点である。

方法は前後スプリングを硬くする、ショックアブソーバーを強化するなど、いくつか存在する。まあUB2は最期のMGBとは言えその生産終了からはすでに20年以上を経過しているのだから、当然ショックもスプリングもヘタりが出ていて不思議はない。しかし実はMGBに用いられているアームストロング社製レバー式ショックアブソーバーは、通常のテレスコピック式よりも耐久性が高いようである。

だがこの問題を改善する最も簡単かつ安価で効果的な方法がある。要は車高が上がったのが問題であるならば、下げれば良いということだ。




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