Nicotto Town


お仕事の裏日誌


オリジナル作品 メモ書き


この作品は 新作の案のメモ書きです。


タイトル[地獄より届いたメール]


僕は2年間 病気をしてから働いていない、いわゆるニートだ。

早く病気が治りたいが慌てても始まらないし、じっくりと療養中だ。

退屈な毎日。パソコンでインターネットをするぐらいしかやる事がない。

 

そんなある日の事だった…。突然、奴が現れたのは…

僕のパソコンにメールが届いた。画像と思われるファイルがある。

メッセージは[これは真実を開くファイルです]

不可解に思うが一応、画像ファイルを開いてみた。

画像ファイルを開くと 中には[これは異世界への扉です]

と書かれた文字と見た事のない墓の写真が写っている。

 

僕は怖くなり、そのままパソコンを閉じ布団に潜り込んだ。

不気味だった…。横になっていると、外の廊下で

ギシギシと誰かが歩く音がする。この家にいるのは今、僕だけ…

そしてコンコンとドアをノックする音…。怖くて無視をしていると

ガタガタとドアを揺さぶる。そして、次の瞬間、バチンバチンと

音がして部屋の明かりがついたり消えたりした。そして真っ暗になった。

 

僕は恐怖で震えていると、布団の横に誰かが立っている。

真っ暗な部屋で誰もいないはずなのに…誰かの気配がするのだ。

 

「だ…だれ?」

そう声をかけると、突然、ガツッっと首を絞められた。

僕はそのまま、意識を失っていった。(続く)

 

僕は気が付くと、あの画像ファイルにそっくりな山墓所の前に立っていた。

どうしてここに…。はっと気が付くと

その周りには血まみれの武士が立っていた。

僕は恐る恐る話すと

「我々は、この山でお前の先祖に切られた武士たちだ」

「今ではこの山も荒れ果て、誰も参拝する人はおらぬ」

「だが我々は成仏が出来ぬ。そこでお前に成仏をさせてもらいたい」

 

僕は面食らってしまった。仏様を成仏させる? どうすれば?

悩んだ末 僕は

「僕の先祖があなたたちを切ってしまったのですか?」

「そうだ、ワシらを裏切り殺した。お前には罪は無いがやはり成仏が出来ず困っている」

僕は手を合わせお経をあげると、何故か、周りで線香の匂いがしました。

 

は!僕は目が覚めた。部屋にはだれもいなかった。

次の日、アサヒが差し込み部屋が明るくなると、

武士の持っていた刀が廊下に置かれていた。

 

僕はその刀を手にして手を合わせたところ、体がフワッと軽くなっていった。

それから数週間後、病院に行くと医者は

「病気が治っている。何かしたの?」

僕は一言

「武士が病気を治してくれたみたいです」

不思議な秋の出来事だった。(終)




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