米のメディアとイスラエル軍-同じ家族の一員3/3
- カテゴリ:勉強
- 2011/02/24 20:15:04
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CNNのウォルフ・ブリッツァーは、イスラエル国民ではないが、長年イスラエルを拠点としてイスラエルのアメリカにおけるスパイ物の本を書いたし、アメリカ国内ではイスラエル・ロビーのための仕事をしてきた。これらの誰も、CNNの視聴者には知らされていないのだ。
ティックンのマイケル・ラーナー編集人は、イスラエル軍で兵役に就いた息子がいる。ラーナー自身はイスラエルの政策に対する厳しい批判をしてきている が、ジューイッシュ・ウィーク誌でのインタビューでラーナーは以下のように語っている:「息子がイスラエル軍にいるということは、私のイスラエルに対する 愛情を示すものだ。ブローナー氏の息子がイスラエル軍にいるということは、ブローナーのイスラエルに対する愛情の表現だと思うよ」
ラーナーは本質的な点を指摘している
相当多くのリポーターや編集人はイスラエル・パレスチナ問題でアメリカ人が知る内容を決定している。イスラエルは家族の一員なのだ。
ナザレに拠点を置くイギリス人ジャーナリストのジョナサン・クックは、エルサレム局長との最近の会談について書いている:「ブローナーの状況は、例外で はなく‘the rule, なのだ。イスラエルとパレスチナ問題をカバーする責任のある1ダースもの海外局の局長らがイスラエル軍の兵役に就いた経験があると考えられるし、別の1 ダースの者たちも、ブローナーが息子がイスラエル軍にいることを歓迎していると思う」
クックは局長は以下のように語ったという:「シオニストの信任状について、自分たちや子供たちがイスラエル軍の兵役についたことを自慢している欧米のリポーターのことを聞くことはいつものことだ」
イスラエルとの近い関係は明らかに、アメリカの一般大衆からは隠されている秘密のひとつだ。メディアが強調するように、こういった関係が何の問題も無く、 あるいはタイムズ紙のケラーが主張するように、ジャーナリストの仕事を良くするならば、なぜメディアは執拗にそれを否定するのだろうか?メディアの説明は 混乱している。
答えは単純だ
これらのジャーナリストや編集員にとってイスラエルが仲間であるとしても、大多数のアメリカ人にとってはイスラエルは外国である。
調査を繰り返すと、アメリカ人はこの紛争のどちらの側にも付きたくないと言う。言い換えれば、アメリカの一般大衆は、完全で偏向の無い公平な報道を願っている、ということだ。
メディアは彼らのジャーナリストの関係についての質問に答えることを拒否することだろう。それは一般大衆は外国や紛争のニュースをもたらすリポーターや編集員が紛争当事国の一方の側の人間であるということが知られれば、それを嫌がるだろうと考えているからだ。
ケラーはニューヨーク・タイムズ紙は紛争を公平にカバーしていると主張するが、調査では反対の結果を示している。タイムズ紙は、イスラエルの人権侵害を 扱った国際リポートを、パレスチナ人の人権侵害を扱ったはるかに少ない国際的リポートの19倍も少なくしかカバーしていない。
タイムズ紙はパレスチナ人の子供の死の方がはるかに多く、しかも始めに起きているのだが、パレスチナ人の子供の死を扱った記事の7倍も、イスラエルの子供の死を扱った記事を多くカバーしている。
タイムズ紙は読者に、パレスチナ人のキリスト教徒とイスラム教徒の没収された土地であるイスラエルのユダヤ人だけの植民地は不法なものである、というこ とを報じることをしていない;150万人の男女それに子供たちのいるガザの集団的虐待は残酷なだけでなく、無軌道であり、不法なことであるということを報 じていない;アメリカの兵器を使用することはアメリカの法律の毎日の違反である、ということを報じていない。
タイムズ紙はパレスチナ人の男女、子供たちのはるかに巨大な数の人々(現在で7000名以上)がイスラエルによって刑務所に入れられている現実を報じることに比べ、パレスチナ人に捕らえられたイスラエル人の話を数えられないほどの高率でカバーしている。
タイムズ紙は読者に対し、通常ならばニュース価値があると判断されるにちがいない統計である、パレスチナ人の男性の40%がイスラエルによって刑務所に 入れられた、ということを報じなかった。しかし、ブローナー、ケルシュナー、チャイラは、明らかにそれらを報告することは重要でないと感じたはずだ。アメ リカ人の選出した代議員らは、イスラエルに特別な巨額の税金を与えてきた(その実態もメディアはカバーしてこなかった)が、アメリカ人はその事実を必要と しているし知りたがっている。イスラエル人の家族メンバーが、報道するに価値あると命令するものだけではないことをだ。
我々はそれを知らされていないのだ。
~~~ 転載おわり
2010/03/17
http://rockway.blog.shinobi.jp/Entry/362/