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『ガン予防への道』 病気治しは癖直し(1)

『ガン予防への道』甲田光雄・春秋社・1985年4月10日

5-2 病気治しは癖直し(1)
 
およそ,人間が病気になるのは,原則として,例外はあるとしても「自然の法則から逸脱した生活を続けた結果」といってもよいのではないでしょうか。

私たちが自然の法則に従った(正しい)生活を続けているかぎり,本来は病気などにはかからないように出来ているはずです。

この地球上に生命が誕生してから,約30億年になるといわれます。

アメーバ状の小さな単一生命からクラゲや魚へと進化し,それから昆虫類,哺乳類となって陸上生活を営むようになり,さらに類人猿から人類へと進化してきました。

この途方もなく長い年月の間に,いくたびか環境の激変に会ったでしょうが,よくそれを乗り越え,いまこうして私たちは生きているのです。
 
私たちの体内には,実に30億年もの年月を生き続けてきた血液が流れています。

これを考えるとき,生命力の偉大さに,あらためて感嘆せざるをえません。

このように強靭な生命力をもっている私たちの身体は,自然の法則にかなった生活をしているかぎり,健康になれるような仕組みに出来ているのです。

ですから容易に病気にかかるようなことはないはずです。
 
それなのに,人間が「病の器」といわれるほどよく病気をするのはなぜでしょうか。

それはよほど自然の法則から逸脱した生活をしてきたからにほかなりません。

私たちがなにかの病気にかかるということは,過去において,なんらかの形で自然の法則から逸脱した(間違った)生活をしてきた証拠であると見てよいでしょう。

もちろん,遺伝的な疾患などで,この例にあてはまらないものもありますが,それらは例外で特殊なものです。
 
いかかる法則にも例外はあります。

いずれにしても,病気は私たちが間違った生活を続けてきたことに対する自然の警告なのです。

神から与えられる愛の鞭でもあります。

このありがたい警告を私たちは感謝の気持ちで受けとめ,自分のおかしてきた間違った生活の内容を反省し,病気を転機としてそれを改めるべきであります。
 
こうして,正しい生活にもどれば,私たちには天から与えられた自然治癒力がちゃんとそなわっていますから,この力がフルに活動を開始し,それによって元の健康体に復帰することができるようになっているのです。

私たちの祖先は,みな,このようにして生きのびてきたのです。

~~~転載おわり





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