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東日本大震災の地震はオカシイ? 地震波形を見る…

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東日本大震災の地震はオカシイ? 地震波形を見る! [震災・原発]

東日本大震災に関して、福島原発の事故の報道は毎日のようにされていますが、地震や津波に関しては最初の頃にコメントがあっただけで、ほとんどされていませんよね。いくら原発事故の関心が高いにしても、もう少し地震に関する説明が欲しいものです。

以下の動画は、3月13日に気象庁から発表のあった東日本大震災の規模を8.8から9.0に変更した時の数少ないコメントです。
http://www.youtube.com/watch?v=MqHqVOycqJo&NR=1
画像は消される可能性があるので、文章で残しておきます。

    今回起きました東北地方太平洋沖地震について、その本震の規模を再解析いたしました。その結果8.8の規模を9.0と改正します。
    今回の地震の破壊の様子をもう一度丁寧に点検してみますと、通常とは異なりまして、複雑な形で3回、3つ大きな、巨大な地震が起こる、連続して発生する。このようなおき方をしているということが分かりました。このことから、連続して、複雑な形で3つ起こっていることを意識して、もう一度再解析を行ったところ、マグニチュードは9.0であるということが分かりましたので、本日、8.8から9.0に訂正するお知らせを行います。
    このような複雑な形で地震が起こるということは極めてまれで、少なくともわれわれは初めてでございました。



気象庁の方は、正直にコメントしていますね。気象庁の専門家の方も初めて見る複雑な地震であったようです。それでは、その地震波形を見てみましょう。
以下に示す地震波形は、「防振科学技術研究所 強震ネットワーク K-NET」
http://www.k-net.bosai.go.jp/k-net/quake/
から頂いた波形です。それぞれ縦方向に3種類の波形がありますが、上から【N-S(北-南)】、【E-W(東-西)】、【U-D(上-下)】の波形です。ですから、上の2つが横波、一番下が縦波となります。
私は地震波形に関してはまったくの素人で、今回の地震に関して調査するため初めて地震波形を見たのですが、過去のK-NETにある地震波形を100パターン以上見てみると今回の地震の波形が異常であることはすぐに分かりました。これまでの地震波形は、左下の2008年7月19日の三陸沖地震のように最初にP波(縦ゆれ)がきて、その後、S波(横ゆれ)がきているのがはっきり分かります。それと比較して、右下の2011年3月11日の三陸沖地震は、最初にあるP波のピークがなく、地震の揺れが2回あることが分かります。これは、上記の気象庁の発表コメントにある「3回の地震」とは合わないのですが、専門家が見ればこれから3回の地震の合成であることが分かるのかも知れません。(分かる方、教えてください)

地震波形を見る時は観測地点が重要で、震源から遠くなればなるほど地震波形はブロードになってしまいますので、下に示した図はデータにある震源から一番近い観測地での波形をピックUpしています。また、データによって横軸の時間軸が違っていたため、時間軸を合わせるように横方向の縮尺を修正しています。

http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/upload/detail/m_earthquake1.JPG.html

三陸沖の本震に比べると、下に示す12日の新潟県中越、15日の静岡県東部、16日の千葉県東方沖の地震波形は全くのシンプルであることが分かります。本震のように何回も地震を重ねるような凝ったことをしておらず、シンプルな波形になっていることが分かります。下の波形を見て分かるように、スパイク状の大きなピークがあり、すぐに減衰しています。いずれの地震も揺れている時間は20秒程度で、3分以上揺れていた三陸沖地震と比較すると一揺れで終わる感じです。これは、地下で何かが爆発した時の波形ではないでしょうか?

http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/upload/detail/m_earthquake2.JPG.html

そして、今回の震災は、マグニチュードや震度が巨大であるにも関わらず建物の倒壊がほとんどなく、津波が発生しなければほとんど死者が出なかったであろうし、福島原発の補助電源も死ぬことなく冷却もきちんとできたであろうと思います。あれだけの規模の地震なのにちょっとオカシイですね。それに関しては、専門家も疑問を感じているようです。


    揺れによる建物被害少ない可能性…地震波分析

    東日本巨大地震では、木造住宅や中低層の建築物に大きな被害を与える周期1~2秒の地震波があまり強くなかったことが、筑波大学の境有紀教授(地震防災工学)による地震波の分析でわかった。
     世界最大級のマグニチュード(M)9・0、最大震度7という規模にもかかわらず、揺れによる建物被害が少ない可能性が高い。
     地震波にはさまざまな周期の波が混ざっているが、境教授が各地の地震波の記録を分析したところ、周期1秒以下の波に比べ、周期1~2秒の波が弱かった。震度7を記録した宮城県栗原市や震度6強だった仙台市で得られた周期1~2秒の波の強さは、約30万棟が全半壊した阪神大震災の時の被災地に比べ2~3割程度だった。周期1秒以下の地震波が強いと、室内にある物は揺れるが、建物には影響が少ない。
     東日本巨大地震による各地の建物被害の状況はまだまとまっていないが、内陸部の栗原市では外観から判断する限り全壊建物は2棟にとどまる。また消防庁によると、判明している死者数の多くは津波被害の激しかった沿岸部に集中しており、内陸部では数十人程度。このことからも、揺れによる建物被害は少なかったと推定される。
     境教授は「 地震の規模が大きくなれば、1秒以上の周期が多くなるとする常識と異なっている 。揺れによる建物被害が少なかったとすれば、それは建物の耐震性が高かったためではなく、周期1~2秒の地震波が弱かったことの方が大きい」と指摘する。東京大学地震研究所の纐纈(こうけつ)一起教授(応用地震学)も「これまでにない現象で、謎が多い 」と話している 。
    (2011年3月17日08時25分 読売新聞)



また、今回の大津波は、太平洋対岸のチリにはほとんど被害を与えなかったことも非常に不思議ですね。



気に入った本 様
2011-05-23 23:06
http://simple-art-book.blog.so-net.ne.jp/2011-05-23
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