欧州ストレステスト、不合格は8行のみ 信頼性疑問
- カテゴリ:ニュース
- 2011/07/21 07:32:42
欧州ストレステスト、不合格は8行のみ 信頼性疑問視する声
ロイター 7月16日(土)1時54分配信
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT895053020110715
*不合格は8行、「不合格すれすれ」は16行
*総額25億ユーロの増資必要
*スペインの5行・ギリシャの2行・オーストリアの1行が不合格に
*アナリスト、ストレステストの信頼性を疑問視
[ロンドン/マドリード 15日 ロイター] 欧州の銀行を対象としたストレステスト(健全性審査)の結果が15日発表され、90行中8行が不合格となったことが明らかになった。
不合格となったのは、スペインの5行、ギリシャの2行、オーストリアの1行。
欧州銀行監督機構(EBA)は25億ユーロ(35億ドル)の増資が必要と指摘し、不合格となった銀行の詳細情報は後に発表するとした。
予想通り、大手行はすべて合格した。
今回のストレステストでは、5─15行が不合格となり、必要な増資規模が100億ユーロ以上に達すると見込まれていたため、アナリストはテスト結果を疑問視している。
大和キャピタル・マーケッツのクレジットアナリスト、マイケル・シモンズ氏は「信認を回復する上で、解決策になっていない。もっと多くの銀行が不合格となるべきで、最終的に一段の資本増強が必要なはずだ」と述べた。
ストレステストの結果を受けて、ユーロは対ドルで上昇。安全資産とされる米国債は上げ幅を縮小した。
審査では、2年間のリセッション(景気後退)に陥ったシナリオ下で、5%を上回る狭義の中核的自己資本(コアTier1)比率を維持することが合格の条件だった。
不合格行は年内に資本増強を行わなければならない。各国政府は必要なら、資本注入を行う構え。
不合格行に加え、さらに16行が「不合格すれすれ」と判定された。これらの銀行は2012年4月までに資本バファーを強化する必要がある。
<ギリシャの扱いに疑問>
審査では、ギリシャ国債について、およそ15%のヘアカット(担保価値の削減率)が想定された。だが市場では、いずれ最大でおよそ50%のヘアカットが必要になるとの見方が支配的だ。
HSBCのアセット・アロケーション部門責任者、フレデリック・ナーブランド氏は、「ストレスのシナリオ設定が甘く、審査が価値あるものになっていない」と述べた。
EBAによると、テスト対象行のギリシャ国債保有状況は、ギリシャの銀行が全体の67%、独銀が9%、仏銀が8%となっている。
ギリシャでは、ATEバンク(AGBr.AT: 株価, 企業情報, レポート)、EFGユーロバンク(EFGr.AT: 株価, 企業情報, レポート)の2行が不合格となった。
EFGユーロバンクは、すでに対策を講じているため、資本増強の必要はないとしている。同行は傘下のトルコ部門の過半数株式を売却する交渉を進めている。
スペインでは、UNNIM、カハ・デ・アオロス・デル・メディテラネオ(CAM)、カタルーニャ・カイシャ、バンコ・パストール、カハ3の5行が不合格だった。スペイン中央銀行は、資本増強が必要な銀行はないとしている。
オーストリア・フォルクスバンケン(OTVVp.VI: 株価, 企業情報, レポート)も不合格となったが、傘下部門の売却や追加の資本増強措置が考慮されたら、合格していたと主張している。
金融危機発生以降、今回で3度目となる欧州連合(EU)の銀行ストレステストでは、利益見通しやソブリン債の保有状況、資金調達コストが初めて公表された。一段と詳細な情報が明らかにされたのは確かだ。
EBAはテストの透明性を最大限高めることで、アナリストは独自のストレステスト分析が可能になると主張している。
ザ・エコノミスト・インテリジェンス・ユニットのエコノミスト、ジェーソン・カラニアン氏は「不可避のギリシャのデフォルトを想定するこ は、政治的に受け入れ可能ではなかった」とした上で、「アナリストにはそのような制限はないため、テスト結果を精査し、週末に独自のストレステストを行う だろう。そうなれば不合格行は増加し、より多くの資本不足が指摘される」との見方を示した。
ストレステストの詳細に関するグラフは以下をご覧ください。
http://r.reuters.com/fut62s
~~~転載おわり
ソブリンクスしっかり顕在化・・・紙屑国債、、、駄目リカ(遊堕金)。^^
UPDATE1: 米金融・債券市場=上昇、FRBは国債買い入れ継続との見方強まる
2011年 04月 5日 07:21 JST
http://jp.reuters.com/article/treasuryNews/idJPnJT887828420110404
(カッコ内は前営業日比)
30年債US30YT=RR
(2105GMT) 104*13.00(+0*04.00) =4.4806%
前営業日終盤 104*09.00(+0*12.00) =4.4880%
10年債US10YT=RR
(2105GMT) 101*21.00(+0*06.50) =3.4254%
前営業日終盤 101*14.50(+0*05.00) =3.4496%
2年債US2YT=RR
(2105GMT) 99*31.00(+0*02.25)=0.7659%
前営業日終盤 99*28.75(+0*02.00)=0.8016%
- - - -
[ニューヨーク 4日 ロイター] 4日の米金融・債券市場は上昇。米連邦準備理事
会(FRB)による国債買い入れを背景に、投資家の間では、金融当局者が緩和策解除の
検討は時期尚早と考えているとの見方が強まった。
米アトランタ地区連銀のロックハート総裁はこの日、米国のインフレ率は当面は低水準
に抑えられるとの見通しを示した。
また、セントルイス地区連銀のリサーチディレクター、クリストファー・ウォーラー氏
はロイターとのインタビューで、FRBは6月30日まで買い入れを全額実施する公算が
大きいとの認識を示した。
前週1日には、ニューヨーク連銀のダドリー総裁が、FRBが6000億ドルの国債買
い入れプログラムを完全に実施しなければ、驚きに値すると述べている。
三菱東京UFJ銀行の首席金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「1990─91
年の景気後退後の回復期には、雇用が2年間で377万人創出されてから初めて、FRB
は利上げに踏み切っている」と指摘した。
今週は目立った指標の発表もなく、来週12日まで国債入札も予定されていないことか
ら、FRBによる国債買い入れが注目された。
>> 2/3 へ
FRB傘下のニューヨーク連銀はこの日の国債買い切りオペで、80億3000万ドルの国債を買い入れた。
買い入れたのは2016年11月15日から2018年3月31日までに償還を迎える国債。
買い入れ規模としては2月7日以来の大きさとなった。
>> 3/3 へ
アクション・エコノミクスのグローバル債券分析のマネジング・ディレクター、キム・
ルパート氏は「7年債を中心としたレンジで、かなりの規模の買い入れが実施された」と
述べた。
7年債US7YT=RRは9/32高、利回りは2.86%。
5年債US5YT=RRは9/32高、利回りは2.19%。
2年債US2YT=RRは2/32高、利回りは0.77%。
指標10年債US10YT=RRは7/32高、利回りは3.42%。
30年債US30YT=RRは4/32高。利回りは前日の4.48%。
米フェデラルファンド(FF)金利先物は上昇し、2012年1月限FFF2は3ティッ
ク高の99.68。
バーナンキ米FRB議長は、この日2315GMT(日本時間5日午前8時15分)か
ら講演する。ただ、金融政策に言及するかは明らかになっていない。
Tボンド先物6月限3USM1は変わらずの120─12/32。
Tノート先物6月限3TYM1は08/32高の119─07/32。
IFRによると、FRBが実施した、米保険アメリカン・インターナショナル・グルー
プ(AIG)のサブプライムローン(信用力の低い借りて向け住宅ローン)債券(「メイ
デン・レーンII」が保有する資産)の入札が注目された。
また、トレードウェブによると、目立った指標の発表がなかったこともあり、この日の
出来高は10日平均の約90%程度だった。FRBの買い入れに支援され、中期債の出来
高は10日平均の115%だったという。
<ドル・スワップスプレッド>
LAST Change
U.S. 2-year dollar swap spread 18.00 ( unch)
U.S. 3-year dollar swap spread 28.75 (+1.50)
U.S. 5-year dollar swap spread 20.50 (+1.00)
U.S. 10-year dollar swap spread 10.50 (+0.50)
U.S. 30-year dollar swap spread -22.00 (+0.25)
~~~転載おわり
米FRB、75.66億ドルの国債買い入れを実施
2011年 04月 6日 01:08 JST
[ニューヨーク 5日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)傘下のニューヨーク連銀は5日、国債買い切りオペを実施し、75億6600万ドルの国債を買い入れた。
買い入れたのは2018年5月15日から2020年8月15日までに償還を迎える国債。
応札額は267億9400万ドルだった。