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癒す心、治る力-自発的治癒とはなにか

癒す心、治る力-自発的治癒とはなにか

人には自ら治る力がそなわっている。その治癒力を活性化させることで、絶望的な病から奇跡的に生還した人は少なくない。

現代医学から、自然生薬、シャーマニズムまで、人が治るメカニズムを究めたワイル博士が、自らの臨床体験をもとに実際の治癒例と処方を具体的にわかり易く記し、世界的ベストセラーとなった医学の革命書。

 
現代医学の長所と短所

[現代医学にできること]

・他のどの治療法よりもすぐれた外傷の治療
・診断、および多くの内科的、外科的緊急事態の処置
・抗生物質による細菌性感染の治療
・寄生虫、および菌類感染の治療
・免疫予防注射によるさまざまな感染の予防
・複雑な傷害の詳細な診断
・損傷した股関節や膝関節の復元
・美容整形、再建手術の優秀性
・ホルモン欠乏の診断と矯正

 
[現代医学にできないこと]

・ウイルス性感染の治療
・ほとんどの慢性、消耗性疾患の治療
・大部分の精神疾患の効果的な対処
・大半のアレルギー疾患、自己免疫疾患の治療
・心身相関疾患の効果的な対処
・癌の多くのタイプの治療

 
治癒系を阻害する八大要因

治癒系の活性化をはかるには、まず、治癒を阻害する要因がわかれば、どんな予防手段をとり、どんな修正行動をとればいいかは、自分で判断することができる。

①エネルギー不足
不適切な食生活による栄養失調や浅い呼吸に基づく代謝エネルギー不足など

②循環不全
治癒系は障害や損傷のある部分にエネルギーと物質をはこぶ血液の循環に依存している。糖尿病は循環不全による治癒障害の典型例といえる。
循環器系の順調な活動は、健康的な食生活、禁煙、運動によって維持することができる。

③浅い呼吸
浅い呼吸は代謝を低下させるだけではなく、心臓血管系や脳神経系にも悪影響を及ぼす。

④防衛障害
身体の防衛を担う免疫力を弱らせるものは次の3つに分類できる。
・持続的または強力な感染、
・特定の物質やエネルギーによる害作用
・不健康な精神状態

⑤有害物質
われわれは日常生活を通じて飲食物や薬物、汚染した空気や水とともに有害物質をからだに摂取している。有害物質は自発的治癒に必要な情報を含んでいるDNAを損傷したり、治癒系が依存してる生物学的制御を混乱させ、免疫力を弱体化させ、癌をはじめとする病気の進行をうながす。

⑥老化
老化にともない免役能が落ち、治癒までに時間がかかりがちになる。
時間を止めることはできないが、年をとるにつれてライフスタイルや行動を変えていくことは可能であり、治癒系を老化の影響力から守り、抵抗力や生命力を高める有効な生薬も存在する。

⑦心理的要因
こころが免疫系を抑制し、自律神経のバランスを狂わせ、消化や循環など、あらゆる内部のはたらきに障害をもたらしうる。
こころを治療に役立つような方向に使う方法を知っておく必要がある。

⑧精神的・霊的な問題
世界各地を旅した体験から、一部の患者と論じあっている


癒す心、治る力-自発的治癒とはなにか (角川文庫)
アンドルー ワイル (著), Andrew Weil (原著), 上野 圭一 (翻訳)





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