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赤ちゃんと母乳 1/3

赤ちゃんと母乳 1/3

先ず、母乳が出ないのは食事にも原因があるようです。

栄養の摂りすぎと高カロリーが原因の一つになっているようです。

「特に栄養たっぷりでストレス生活の中にいる母親の母乳が出にくいのは、 京都大学医学部の三宅教授や神戸大学医学部の大里教授らの研究でも明らかです。

 両教授終戦当時の栄養不足時代ですら母乳がタップリ出たという調査結果におどろいています。

産後の食事のカロリーを低くして母乳の出をよくすることに成功している病院もあります。」
(『母と子の生活科学』守 孝・生活科学研究九州支部・P.21)


「こうした母乳哺育を成り立たせる前提として、 山田病院では妊娠期間における徹底した母親への指導があります。

 とくにお母さんにたいする食事の指導が徹底して行われます。

(中略) 食事指導の内容の基本は全体食という考え方です。

常滑市周辺にできる土地の食べ物、 しかも季節の食べ物を全体食として摂ることを教えています。

植物なら、そこから芽が出てくる部分である胚芽を大切に考えます。

動物なら、極力丸のままのもの、つまり魚なら切り身とか刺身ではなく、 魚全体を食べるように小魚を優先させて食べるという考え方です。」
(『お母さんアトピーから赤ちゃんを守ってあげて』真弓定夫・合同出版・P.28・P.29)


『妊産婦も日本人である限り、日本の風土に合った食べ物、 つまり、穀物、野菜、海藻、イモ、豆、小魚などを食べることによって、 母乳の分泌がよくなるのです。

(中略)そもそも日本人の食生活からはずれたものが、 母乳の出をよくするとは考えにくいものです。』
(『お母さんアトピーから赤ちゃんを守ってあげて』 真弓定夫・合同出版・P.45・P.46)


というように粗食、いわゆる日本古来からの食事が母乳にとってはよく、 戦後すすめられた現代栄養学のカロリー中心の食事が母乳の出を悪くするようです。

特に最近は甘い物、油を使った料理を多く食べる傾向にあります。

これらが特に母乳の出に影響を及ぼすような気がします。

もう一つの原因は人間は2足直立歩行をしていることです。

「他の動物ではほとんどあり得ないことなのですが、 人間の場合には、母乳が出にくいというケースがしばしば見受けられます。
 
その原因として、一つは人間は二足直立歩行しているからだと考えられます。

人間以外の他の動物は四つ足で歩くので、乳房にかかる乳腺の重力が自然に均等にかかり、 歩くことが自然なマッサージとなって、母乳が出やすいのです。

ところが人間の場合は、 直立して歩くので乳房にかかる乳腺の重力がどうしても不均等になり、 そんために母乳がでにくいということも起こってくるのです。

昔の人は、母乳が出ないというと、 よく畳の上で四つばいになって母乳を出したものです。

これは非常に合理的な方法だと思います。

 仰向けになることも同じ理屈から良い方法ですが、うつ伏せのほうが母乳は出やすいようです。」
(『お母さんアトピーから赤ちゃんを守ってあげて』真弓定夫著・合同出版・P.23・P.24)


科学的や医学的といわれるようなことより先人の知恵のほうが日本人には合っているような気がします。

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