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細胞を守るインターフェロン 5/5


 5/5

捨てる部分に多いIFN・インデューサー。
その上手な活用法
──食生活の改善が前提──


──最後に、インターフェロン・インデューサーの上手な活用法をお願いします。

小島 私の実験でインターフェロンの誘発が確認されたのは生薬の一部、カボチャの種子、ウコンやガジュツ、ハトムギなど漢方生薬の約30%にインターフェロンを誘発させる作用のあることがわかりました(表5)。これは世界的な特許をとっています。
 基礎研究を終えた後、数千頭の家畜を使った実験で、コクシジウムや乳房炎、ウイルスヘの感染症を防ぐことに成功しました。そして、IFN・インデューサーはごく微量を続けることで効果が続くことも発見しました。

 日常の食品ではアワ、ヒエ、ムギ、野菜、果物、穀類の皮、種子や根茎などがインターフェロンを誘発します。美食が好まれる現代では、固い、不味いなどの理由から料理で捨てられてしまいがちなのがIFN・インデューサーです。
 昔の日本人は、アワ、ヒエ、ムギなどを常食し、果物なども皮ごと食べていました。これらはIFN・インデューサーとしての機能があるので、昔の人は現代人よりもマクロファージの活性が高く、病気に対する抵抗力が強く、アレルギーにもならなかったと考えられます。

 いずれにしろ、普段あまり食用として使われるものが少ないので、お湯で煮出してエキスにしたり、微粉末にして食べるのが適当です。ただし、あまり高温で長時間煮出してしまうとIFN・インデューサーとしての働きがなくなってしまうものもあります。
  IFN・インデューサーは、高分子多糖体(数万の分子が結合したもの)という独特の構造があって働くので、あまり高温・高圧にすると、この構造が壊れま す。ですから、揚げたり焼いたりも適当ではありません。また、アルコール抽出ではインデューサー以外の不純物成分の毒性が出ることがあり、薬草酒のような アルコール漬けもおすすめできません。

 今、医薬品は低分子ブームですが、漢方が高分子の湯液を使い、内服することで穏やかな作用として働くのは科学的に根拠のあることです。

  IFN・インデューサーの機能を引き出すためには、普段の食生活にも気をつけ、高脂肪・高蛋白・低繊維質の欧米型食生活は避け、バランスのとれた伝統的な 和食を基本によく噛んで少食(現代生活では腹6分が妥当)を心がけ、細胞を丈夫に保つことが大切です。健康な細胞ほどIFN・インデューサーを与えるとイ ンターフェロンをよく産生します。

 IFN・インデューサーの主な使用目的は、細胞を丈夫にして病原菌への自然感染を防いだり、さまざまな現代 病 への抵抗力をつけることです。ごく微量ですむので毎日とるようにしましょう。特に、マクロファージが働き出す朝(朝食前)に微量を毎日欠かさずにとること です。量を多くとっても害にはなりませんが無駄です。体の弱っている人は1日2~3回、毎食前に分けてとるとよいでしょう。
 エキスなら体重60kgの人で1日に1・5~3gが目安です。エキスやエキス末は家庭でも作れますが、製品化もされているので、市販品を上手に活用されると便利ですね。





月刊「自然食ニュース」テキストデータ 2003-10 (358号)
http://www.sizenshoku-news.com/news/backno/int/i200310.htm

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カテゴリ:美容/健康    2014/08/25 23:59:34

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