Nicotto Town


かずくん。鬱病の闘病日記


日本と核7-1~福島原発事故~

福島原発事故の折は第一原子力発電所の事故の陰に隠れる形で殆ど報道されなかったように思うのですが事故を起こした当事者である東京電力株式会社のホームページでは福島第二原子力発電所でもほぼ同時に原子炉が緊急停止し一時その冷却機能を失ったことが書かれている。このため本ブログでは2つの原発事故をまとめて書きます。

まず第一原子力発電所から

国連の包括的核実験禁止条約(CTBT)の順守の有無について監視する機関であるオーストリアの気象地球力学中央研究所(ZAMG)は2011年526日(現地時間)、「福島第一原発で事故が発生して以来、1日平均5000兆-5京(兆の1万倍)ベクレル(放射能の量を表す単位)のセシウム137(放射性セシウム)や、10京ベクレルのヨウ素131(放射性ヨウ素)が蒸気となって大気中に放出された」と発表した。1日平均の放射性物質の量を、事故発生以来毎日排出されたと仮定して単純計算した場合、セシウム1379京-90京ベクレル、ヨウ素131180京ベクレルとなり、チェルノブイリ原発の事故が発生してから10日間に放出されたセシウム137の量は8.5京ベクレル、ヨウ素131は同じく176京ベクレルであることなどから漏れた放射性物質の量が旧ソ連(現在のウクライナ)を桁外れに上回っている事になる。(編集して引用)これはチェルノブイリ事故で爆発した原子炉が1基であったことや炉心にあった核物質の量がはるかに多かったためとされている。

東京電力福島第1原発の事故で、高濃度の放射性物質が土壌などから確認された福島県飯館村の汚染レベルが、チェルノブイリ原発事故による強制移住レベルを超えているとの試算を、京都大原子炉実験所の今中哲二助教(原子炉工学)がまとめた。(京都新聞)

事故の内容は以下の通り

東北地方太平洋沖地震及びその余震(東日本大震災)により原子炉が緊急停止し発電能力を失った。同地震により送電線の断線などから外部による電力供給を断たれた。このためディーゼル発電機により炉心を冷やしていたが、予想をはるかに超える津波によりこの非常用電源は水没。二次冷却系海水ポンプや、燃料のオイルタンクも流失した。すべての交流電源失い非常用炉心冷却装置 (ECCS) や冷却水循環系のポンプを動かせなくなった。しかも海水系冷却装置は海面へむけて露出状態で設置されていたため、津波で破損し、最終ヒートシンク(放熱器)も失った。こうして原子炉は冷却う不能に陥った。後冷却水量が急激に減少し、普段は冷却水に完全に浸っているはずである燃料棒が露出され、燃料棒自身が発生させる高熱で融解しはじめました。この燃料棒を覆っている はジルコニウムという物質が使用されていますが、融解によってジルコニウムが液体となり、これが少なくなった冷却水に落ちて科学反応をおこして大量の水素 を発生させました。また、水蒸気が高熱によって水素と酸素に分解され、それら水素が原子炉圧力容器内から何らかの原因で漏れ、さらには原子炉格納容器からも漏れました。軽い水素は上屋の上部に溜まり、空気中の酸素と化合して水素爆発を起こしたのが上屋の爆発です。(NPO原子力教育研究会HP)2号機はブローアウトパネルと言うものを開き水素爆発を免れたと思われます。4~6号機は点検中で停止していました。(原子力事故レベル7:最も深刻な事故)

アバター
2012/01/11 20:54
確かに恐い。原発は停止してから廃炉するまで100年かかると言われている。今廃炉を決定しても完全に終了させるまで心配の種でああるけど稼働中よりはずっと安全だと思う。
アバター
2012/01/11 18:41
生活面での記憶喪失はあっても、この原発事故はフラッシュバックします。それだけTVに釘付け見入っていたのでしょう。今、パパパッと来ていますが、現実から目を背けてはいけないと思い熟読しました。
でも、やっぱりすごく怖いです。




Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.