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裁判制度の質問コーナー


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質問020
 「偽札」事件の裁判員裁判の記事を見ました。「偽札」がどうして重大な犯罪の対象となっているのでしょうか?

回答
 現在では、精巧なカラーコピーが簡単にできてしまいますので、軽い気持ちから偽札を作る(偽造貨幣作り)事件が後をたちません。
しかし、偽札は国家の基盤、貨幣制度をゆるがすことになります。偽札が出回ると、物価が下がり、インフレ(モノの価値が下がるので、利益が減少すること)状態を引き起こします。多くの国民が不利益をこうむることになります。(ですので、極論では「国家反逆罪」ということにもなります。)
 たとえ「軽い気持ちで」あっても、厳罰にすることで、偽造貨幣作り防止をおこなう必要があるという考え方です。
 殺人と偽札が同レベルの重大な犯罪か?というと、それは偽札の方が刑は軽いですが、殺人では被告を被害者との複雑な関係などにより情状酌量が考慮される場合がありますが、偽札は個人の利益のみを考えた身勝手な犯罪であるので、即実刑となる場合が多いのです。

引用
 産経ニュース 2011/7/29 「偽札作り3年の実刑」
  http://sankei.jp.msn.com/region/news/110729/ehm11072902260002-n1.htm





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