皮膚の色が変わり、腫れていたら骨折とわかる。
小学生の小指は小さい。
---5時間目が終わろうとするころ。
児童「なぁー、先生。いつか分からんけど小指痛い」
保健室にやって来たのはやんちゃな6年生
「あっそ」
白いまま腫れてる。はい、骨剥がれちゃったぽいね。(剥離骨折？)
「なんでもいいねんけど。お家に誰いてる？」
児童「お母さん」
「いつまで痛くなかった？あさおきたときは〜から聞いた方がいい？」
児童「体育でバスケしてていつの間にか痛くなってん」
「覚えてるやん。天才。固定しとくから頑張って着替えて6時間目頑張ってか保健室おいで。来なかったら校内放送」
児童「校内放送とか恥ずかしいやん」
「林檎先生、動くの嫌やねん。保健室の先生っぽいやろ？」
追い出した後にまずは教頭→母親
「X小学〜○○君ですが〜折れてる可能性が高く、お母さんどうしましょ？a病院かb病院〜16時から診察でして、かかりつけ病院はございますか？」
「えっと、〜今すぐ迎えに行った方がいいですかね？」
「本人は突き指だと思ってますし。a病院でしたら、固定と冷却をしているので授業終了後に保健室で1度見られてから受診をお勧めしたいと思います」
だと言うことで大人はずるい。
---放課後
教頭「折れてるんやって」
児童を「え」
「私の目はレントゲンじゃ無いので分からないです。凄い嫌な腫れ方してるので可能性です」
児童「俺、折れてるん？」
「だから、可能性だって」
さらっと言う林檎に固まる子供。
母親「林檎先生ってその辺り、外さないって聞きました。先生が仰るなら折れてます」
「いえいえ。本当に可能性ですよ。折れてないことを祈りましょう」
児童「えっ。俺、折れてるん？えっ。まじで？」
母親「痛く無いの？」
児童「痛いし、指曲がらん」
母親「早く行くよ。お世話になりました」
母親はランドセルを持つと子供はきょとーーん。
「a病院が6時間目終わらないとやってないから、お母さんと電話で相談してん。専門のお医者さんにしっかり見てもらって」
児童「先生、言ってくれやんかったやん」
「言っても病院、空いてないし。林檎先生、お母さんのokないと病院連れていかないもん」
児童「え。俺、骨折ったこと無いんやけど」
教頭「早く行かな、骨が変形で固まるで。あ、固まり始めた」
児童「固まるん？」
さらに顔色が悪くなる子供の頭を撫でる。
「教頭先生、元気なくなること言わないで下さいよ。児童君も骨、剥がれてるか聞いて見て」
児童「え。聞いたら教えてくれるん？」
軽くパニックになりおろおろ。
母親「泣きそうな顔してるやん」
「そりゃ、お母さん。痛いのに6時間目頑張りましたもん」

翌日、骨が指の中で少し剥がれてる事が分かりました笑笑