Nicotto Town


錆猫香箱日和


読んでいただき、ありがとうございます。なるべく目立たないように、ひっそりこっそり更新してます・・・。抜き足差し足にゃふっ・・・・。         




実家猫太郎の日記 ~記憶 エピローグ~

  オトウサンニハ モウアエナイノヨ ・・・・・・・・・・



僕を抱きしめるお母さんの頬に

次から次へと涙がつたい落ちる

オトウサンニハ モウ アエナイ・・・

お父さんは、どこに行っちゃったの?

僕達を置いてどこに行っちゃったの?



お母さん、泣かないで。

僕はずっとお母さんと一緒...

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実家猫太郎の日記 ~記憶 完結編~

猫は雨の日はとても眠い。

僕達は濡れるのが嫌いで
雨の日は狩りをできないから、雨の日は体力を温存できるように
神様が僕達をつくったらしい。


「雨が わたしを眠らせる 眠っていいと 雨が言う」


いつだったか寝ている僕を指さして、あのしゃがれ声のやつが
歌うように言っていたっけ。
誰か有名な詩...

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実家猫太郎の日記 ~記憶 後編~

僕はお父さんが横になっているベッドのところまで走って行って、
お父さんのにいつものようにイイコ イイコって頭をなぜてもらいたかった。

だって僕はお父さんが入院してから毎日窓の外を見ながら
お父さんがこの家に帰ってくるのを待っていたんだもの。

でもあの大きい人は、相変わらず耳障りなガラガラ声で怒鳴...

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実家猫太郎の日記 ~記憶~

僕は雨の日が好きだ。

僕は、窓際に置いてもらったお気に入りのダンボール箱の中から
雨にうたれる庭の木々を見てるうちにウトウトしていた。

僕は最近胸が苦しい。

少し動くとすぐに息切れしてしまう。

僕の胸をなにかがぎゅっと締めてしまうので
僕は今までのようにうまく動けない。

見えない檻に入って...

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