Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。

モンスターハンター 勇気の証明~五章 27

【ナイトの仕事】

 ――無謀な作戦だったと思うかね?
 人気(ひとけ)のないロックラック市街を歩きながら、ロジャーはギルド本部長のひょうひょうとした声を思い出していた。ナイトの制服でもあるギルドバードではなく、私服姿だ。
 快活な印象をグロム達に与えていた彼だが、普段はおとなしい青年である。そう装...

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モンスターハンター 勇気の証明~五章 26

【昼間の戦場】

 ランマルにはああ言ったものの、「なんとかする」自信などユッカにはなかった。
 笑顔を見せたのも建前で、本当は不安で不安で、胸が押しつぶされそうだったのだ。
 食事は無理やり胃の中につめこみ、夜はまんじりともできなかった。それでも身体は疲れていたので、目を閉じたらいつの間にか眠って...

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モンスターハンター 勇気の証明~五章 25

【赤い夜明け・承前】

 特例として、そのジエンは集団で狩ることを許された。見事倒せれば、報酬は山分け。しかし、とどめを刺した者には、それだけ多く金とジエンの素材が支払われる。
 示された破格の金額に、誰もが怪しむことはなかった。内外から大勢のハンターが名乗りをあげ、次々と船に乗り込んだ。
 シンも...

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モンスターハンター 勇気の証明~五章 24

【赤い夜明け】

 黎明は、砂のせいで赤くなるだろう。
 甲板で望遠鏡をのぞいていたランマルは、険しい表情でネコ髭をぴくぴくさせた。
 東に陣取った砂塵の壁は、徐々にこちらへ近づいているようだ。船の進路は西。ロックラックの方向である。ジエンを止めるためとはいえ、砂嵐にも追われるような状況は、良い気分...

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モンスターハンター 勇気の証明~五章 23

【最悪のチームワーク】

 メンバーの中では一番冷静なユッカが当たり散らしたのは、後にも先にもこれが初めてだった。
 修羅場をくぐりぬけているとはいえ、いつもとは比べ物にならない巨大なモンスターが、これまた逃げ場のない船上に襲いかかってきた恐怖は、対峙した者でなければわからない。
 ユッカがバリスタ...

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