Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。

モンスターハンター 勇気の証明~五章 34

【そしてまた、前へ】

「ユッカ~、もう元気だせよ……」
 背を丸めてふさぎこむ妹に、グロムは困り果てていた。
 街を出てからずっと、ユッカは元気がない。村に戻っても、こうして思いつめたように溜息ばかりついている。両親も心配し、ミーラル達も同様だ。
 ここは兄として相談に...

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モンスターハンター 勇気の証明~五章 33

【英雄は語らない】

 ユ~クモ~よいとこ~、一度はおいでェェ~。

 はらはらとモミジが舞い散る露天風呂。空は高く澄み切って、山の清涼な空気が、ほてった肌を優しくなでていく。
 眼下には絶景。ユクモ山岳は今が紅葉の盛りとあって、まるで錦絵のような美しさだ。
 朝から風呂を独占し、ご機嫌なだみ声をと...

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モンスターハンター 勇気の証明~五章 32

【決着】

「ランマルはん、ウチらこのまま手ぇこまぬいててええんやろか?」
「ギルドの規則では、船員アイルーは狩りに手を出すべからず、と言われているけどニャ……」
 訴えるように見つめるコハルに、ランマルは不敵に笑いかけた。
「そんなの、緊急事態には意味ないニャ。死んだら...

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モンスターハンター 勇気の証明~五章 31

【起死回生】

 巨体に見合わぬ小さな前足で、ジエン・モーランはゆっくりと地面を這い、前へ、前へと進んでいた。小さいといっても、人間には巨木のような前足である。一歩がとにかく大きく、まるで小さな山が移動しているようだ。
「奴の弱点は前足だ! 堅殻(けんかく)が剥がれるまで叩け!」
 教官が怒鳴り、腰...

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モンスターハンター 勇気の証明~五章 30

【砂上の決戦】 時間は、ゆっくりと流れている。
 あれから一日経ったのはわかっている。でも、誰もそのことを口にはしない。皆、疲れた面持ちで砂の上や甲板に座り、マントに顔を埋めて、いずれ来る戦いをひたすら待っていた。 ロックラックの街から数キロ離れた所に、砂止まりと呼ばれる、流砂がない場所がある。
 ...

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