きのこ少年 (ロミオとジュリット)
- カテゴリ: 自作小説
- 2011/11/20 14:14:21
少年ごみ太はきのこ妖精マシュマルを好きだと思い始めていた。
マシュマルの姿がごみ太の母親の姿と重なり、母親への気持ちは変わらないが、マシュマルが母親の姿に見える錯覚を起こし始めていた。
その錯覚は完全なものでなく、半分は母親であり残りの半分は女性を連想させるものだった。
それは、禁断のリンゴを半分に...
少年ごみ太はきのこ妖精マシュマルを好きだと思い始めていた。
マシュマルの姿がごみ太の母親の姿と重なり、母親への気持ちは変わらないが、マシュマルが母親の姿に見える錯覚を起こし始めていた。
その錯覚は完全なものでなく、半分は母親であり残りの半分は女性を連想させるものだった。
それは、禁断のリンゴを半分に...
少年ごみ太は母親との出来事を思い出していた。
最初に頭に浮かんだのは、それは幼い日の思い出だった。
そして、思春期に入ってからの出来事が頭に浮かんだ。
それらは、走馬灯のように頭の中をクルクルと回っていた。
すでに可愛いの時期を過ぎて思春期に入っていた少年ごみ太は、母親にたいして反抗をするように...
きのこ妖精マシュマルは、少年ごみ太の気持ちに合わせて美しく成ってゆくことができた。
マシュマルはキノコ達の運命がかかっているので、無条件でごみ太の心を受け入れる準備ができていた。
しかし、家族に女性が母親しか居ないごみ太にとって、女性と心を重ねることは初めての経験だった。
女性が何を考えているのかは...
少年ごみ太は思いだしていた。
女の子を好きになったときの気持ちがどのようなものであったかを。
頭の中はその女の子のことでいっぱいになってしまっていた。
ただそれだけだったような気がした。
そしてそれは、一種の憧れのようなものであった。
「ごみ太君、君には私を好きになってもら必要があるの」
きのこ妖...