ロッカー観察日記10
- カテゴリ: 小説/詩
- 2012/01/09 00:27:14
平安時代?
「平安時代ってあの聖徳太子とかがいるやつ!?」
「聖徳太子は飛鳥時代ね。」
「...。まあ、昔だろ。」
「そうだねー。」
呆れたような顔をしながら駅員は再び扉を閉める。
「マジで!?嘘だろっ?」
「だいたいロッカーが外に繋がってる時点でおかしいじゃない。そんくらい信じてよ...
御狐様より狡猾に、御狗様より独善的に。
平安時代?
「平安時代ってあの聖徳太子とかがいるやつ!?」
「聖徳太子は飛鳥時代ね。」
「...。まあ、昔だろ。」
「そうだねー。」
呆れたような顔をしながら駅員は再び扉を閉める。
「マジで!?嘘だろっ?」
「だいたいロッカーが外に繋がってる時点でおかしいじゃない。そんくらい信じてよ...
「あの、すみませーん」
「えっと。聞こえてますかー?」
「あのーすこしお時間いただけますか?」
「なにようっさいわね、きこえてるわよ!!」
「あっ。よかったー。てっきり聞こえてないのかとおもって。」
「で?あんた何?私いまいそがしいんだけど。」
「俺...ですか?...
...。
「おっさん去っていきましたけど。」
「そーだねー。」
「そーだねー、じゃねえよ!!」
のんびり答える駅員に突っ込む。
「だいたいさっきのなんだった訳!!十文字以内で説明しなさい!!」
俺がそういうと駅員は少し考え、それから答えた。
「悪の組織。」
四文字で十分だった。
...