Nicotto Town


ま、お茶でもどうぞ


日々感じたことを書いています。
なんとなく、徒然草。

モンスターハンター  騎士の証明~8

【もの思う騎士】

「……納得いかねえ」
 薄暗い船内で、岩のような顔つきをしたボルトが、ぼそりとつぶやいた。上目づかいに空を睨む眼光は、ドスランポスも尻尾を巻いて逃げだそうかというほどだ。
「……納得いかねえっ」
 ドン、とボルトはテーブルを...

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モンスターハンター  騎士の証明~7

【新たな事実・2】

「――そうか!」
 はっとして、ブルースは自分の拳を手のひらで打った。
「密猟団、あるいはその類の組織と接触するために用意したのか。モグリのハンターが多い奴らだ、正しくカードを見分ける目を持つ奴は、まずいない。とりあえず目をしのげばいいからな」
「そういうことだね。彼女達が見せ...

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モンスターハンター  騎士の証明~6

【新たな事実】

「申し訳ありませんでした!」
 ギルドマスターを前に、ブルースは深々と腰を折った。傍らのボルトは、呆然と「アンデルセンちゃんが……」とつぶやいている。
 ハンターズギルド本部3階の最奥に、ロックラックギルドマスターの部屋はあった。切りぬかれた窓から夜明け...

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モンスターハンター  騎士の証明~5

【かわいい猫にご用心】

 ブルースとボルトがナイトの詰め所に戻る途中、石造りの廊下の向こうで、なにやら騒ぐ声がした。
「なんだぁ?」
 ボルトが目を細めて様子をうかがう。ブルースは小首を傾げた。
「あれはアイルーのようだが……」
「行ってみようぜ」
 顔を見合わせ、二人...

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モンスターハンター  騎士の証明~4

【百兎と金猫】 

 ウサギと猫。
 取調室の二人を前にして、ブルースとボルトはロジャーが言った意味がわかった。
 壁際のランタンが頼りない明りを投げかける、薄暗い地下の一室。中央に置かれた木製のテーブルの前に、二人の女が並んで座っていた。
 重要参考人として連れてこられているので、ハンターである彼...

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