Nicotto Town


✪マークは作り話でし


✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし

夜の底

朝おきて、窓の外は何も見えない。
ただ踊る光が、空の色を告げに来る。
六号は今日もずいぶん長く、
数えきれない車の数。
駅には人が、電車に吸い込まれていく。
人が増えたのか減ったのか、
遥かな我がふるさとの駅は今日も静かに人をのむ。
くたびれた電車にさらわれるように乗りこめば、
車窓の景色は白くかす...

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コンビニ

日に焼けないように、
日焼け止めクリームをすり込む。
熱くなりすぎた心のために、
アイスクリームを食べている。
やさしさが欲しいの、
甘さが欲しいの。
それかみんな、
コンビニに売っている。
いつもきちんと背筋を伸ばして暮らしていると、
しょっぱさが恋しくて梅干し入りのおにぎりを買ってくる。
時間に...

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都会星見望遠鏡

都会の空は、チョツト寂しい星の数。
何もないときなどは夜空を見上げてしまう、
夜空に星を数えて眠るため。
もし、仕事に疲れ目がかすんでよく見えなかったら。
こちらによい望遠鏡があります、
その名も「都会星見望遠鏡」。
胸のポケットに収まる小さな天文台です。
いえ、決して星の名前などは知らなくてもよい...

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あそび

時の経つのも忘れて

夢中になって遊んだことがありますか

幼い日の一ページ


予期せぬ客

どういうわけか、
昨日の夜からうちの浴室に月がいる。
大きさは、
その時々で大きくなったり小さくなったり。
色はやはり、黄色い。
表面は淡い光でぼんやりしているが、
近づいてみると細かいひびのようなものが前面を覆っている。
風呂の残り湯に浸かっているのが、
お気に入りらしい。
きっと、
疲れているの...

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