カツカツカツ…静かでうす暗い部屋に彼の足音だけが響く。
コローナが座る玉座の前に跪くのは、近衛隊長イエミツ。
オレは柱の影で、息を潜めて二人を見守っていた。
「イエミツ…よく来たな。」
広い鏡の間に、コローナの高く、張りのある声はよく響く。
「ええ。先ほどは王女をお守り...
よく来ましたね
カツカツカツ…静かでうす暗い部屋に彼の足音だけが響く。
コローナが座る玉座の前に跪くのは、近衛隊長イエミツ。
オレは柱の影で、息を潜めて二人を見守っていた。
「イエミツ…よく来たな。」
広い鏡の間に、コローナの高く、張りのある声はよく響く。
「ええ。先ほどは王女をお守り...
ハプニングが起きたものの、特に怪我人もなくパーティーは終演を迎えた。
着々と片付けをしていた時、オレに声がかかる。
「おいツナ。王女様がお呼びだぜ?ししっなんかあったんじゃねぇ?」
目を遮る程の長い金髪を揺らして。ベルは不安を煽るようにそう伝えた。
鏡の間にはいると精細な彫金が施された玉座にどっか...
ボンゴレ主催のパーティーはそれはそれは豪華絢爛な物だった。
隣国ミルフィオーレを始めとする近隣の国々から集めた食材を贅沢に使った見た目にも美しい食事。
来賓も近隣国の王族や貴族達で埋め尽くされていた。
「おい…ツナ…。誰が誰だか分かるか?」
「大体は。」
俺達は給仕等...
王宮に着く頃には当たりはもうすっかり夕暮れだった。
塔の白い壁がオレンジに染まっていく。
夕日が沈みかけた空は、端から紫に変わっていった。
王女を無事鏡の間に送り届けた後、使用人室に戻ると美しい銀髪の男が立っていた。
「う゛お”お”い!遅かったな。王女様と何所で道草くってや...
最初、このタイトル書いたとき「悪ノ娘が攻め!?」とかって後から思った自分w
同人界に手を出すとどうしてもねぇ。
ちなみに受け攻めは全く意識せずに書いたタイトルですw
それはさておき本編です。
海風に黄昏れるコローナの右手に小さな引っ掻き傷を見つけた。
おそらく木立に引っかかれたのだろう。
手を触ろ...