アスパシオンの弟子22 (前編)
- カテゴリ: 自作小説
- 2014/10/15 12:42:38
Ego amo te(今回は幕間になります。兄弟子さま視点のお話です)
いてえ……。 左腕がいてえ。むっちゃいてえ。 こんなに痛いのに、翼の先の感覚がない。これ、片翼もげたか? うわあ、ビンゴ。 俺の視界の端に黒い衣の野郎が見える。あれが弟弟子のハヤト? ず...
Ego amo te(今回は幕間になります。兄弟子さま視点のお話です)
いてえ……。 左腕がいてえ。むっちゃいてえ。 こんなに痛いのに、翼の先の感覚がない。これ、片翼もげたか? うわあ、ビンゴ。 俺の視界の端に黒い衣の野郎が見える。あれが弟弟子のハヤト? ず...
こんばんは、霜辺です。
今日も三兄妹は絶賛食欲の秋祭りです。
トルさんとルーさんは、当家にやって来た当時、生後一ヶ月でした。
それはそれはめちゃくちゃ小さかったのであります。
しかしすでにそのころから、ルーさんは女王さ――(背後から蒼い目の視線を感じて固まるしもべさん)
…&hell...
のんびりネコブログを始めてみることにしました^^
本当はニコさん一本でネコブログしたかったのですが画像をつけられないので;ω;お外のブログと連携です。絵ブログと合わせて、どうぞよろしくお願いいたします。(絵ブログはこちら→「グリーゼの風」 http://greeze666.bl...
鳥たちの姿が完全に見えなくなってから、兄弟子さまは再び大きな鳥に変身しました。 しかし今度は、瑠璃色のグライアにはなりませんでした。大陸の西の方に生息する大きな鷲です。この人は、かつてどれだけの生き物になって生きてきたのでしょう。 再びウサギにされた僕は、大鷹の背に器用に負われた荷物のてっぺん...
少女の頬をまっ白い涙が伝い落ちていきます。 鼻を突く甘い香り。花のような。いや、果物のような。 まるで秋にたわわに実るリンゴ? それともブドウ? なんともかぐわしい香りです……。 「ペペ! さわるな!」 兄弟子さまに叫ばれて、僕はハッと我にかえりました。 いつ...